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ドル凋落 アメリカは破産するのか (宝島社新書 309)

ドル凋落 アメリカは破産するのか (宝島社新書 309)の写真

・国家破産とは、政府の負債について、利払いが不能になるか、もしくは返済が不可能になること(p10)

・国家経済の指標には2種類あり、1)各経済主体(政府、家計、一般企業、金融機関、NPO)の国富、金融負債を示すストック、2)国際収支、GDPを示すフロー、がある(p23)

・国家のバランスシート(p27,28)によれば、日本が250兆円の純資産国なのに対して、アメリカは357兆円(3.9兆ドル)の純負債国(p29)

・バブル崩壊後の日本は、いわゆるバランスシート不況(一般企業による負債削減)となり、民間投資が減少したため、日本政府は景気下支えのために国債増発と財政出動をした(p33)

・恐慌経済とは、民間が負債を増やさず、フロー上で個人消費や民間投資が拡大しない経済のこと、一方で「大恐慌」とは、恐慌経済下でGDPが収縮してストックまでもが激減しまう経済で、アメリカ大恐慌が良い例(p49)

・アメリカと日本の共通点は、バブル崩壊により、非金融法人の負債増大が頭打ち(消費及び投資の縮小)となって、政府負債が急拡大している(p60)

・GDPとは、その国の「支出の合計」であると同時に、「所得の合計」である、「誰かの支出は、誰かの所得」の大原則に基づく(p62)

・リーマンショック後にドルが強くなった理由は、1)投資マネーを本国に引き上げる「レパトリー」、2)円キャリートレードの解消、3)借金返済の「デレバレッジ」が世界中で起きたため(p78)

・2009年に破綻したアメリカの地方銀行の数は140行、アメリカのGDPの7割超を占める個人消費を支えていたのが地方銀行(p90)

・国債をいくら発行しても、投資効率を市場利子率が上回る「恐慌経済下」では、民間がお金を借りられない状態(クラウディングアウト)は起きない、理由は民間需要がないから(p104)

・日本政府が国債の94%を国内で消化しているのに対して、アメリカは半分が外国で消化している(p105)

・ドルと米国債は、お互いが価値を支え合うシステム、ドルが基軸通貨にあるのは、米国債が最高格付だから(p110)

・リーマンショック以降のアメリカの現実は、「日銀が国債買取をすると、インフレが加速する」という論者にとっては、かなり不都合な真実である(p130)

・歴史的に見れば、インフレの中で政府負債の実質的な価値は目減りしてきた、自国通貨建ての負債はインフレの中で「名目的に返済」するが、実質的には返済しないで永遠に繰り延べる(p141)

・日本で米国債を購入しているのは、民間銀行であって日本政府でない、2004年以降には一度も為替介入をしていないので(p155)

・日本では実質預金と貸出金の差額である「預金超過額=運用先のないマネー」が140兆円あり、その8割を日本国債、残りの2割を米国債で運用している(p163)

・アメリカの民間銀行に預けた場合は、ペイオフ制度により10万ドルしか保護されないが、米国債は政府保証のもとで100%元本が保証される(p171、172)

・中国の外貨準備高が大きくなったのは、輸出企業のためにドルペッグ制を続けていて、民間企業が稼いだ外貨を政府が買い上げているから(p177)

・中国の外貨準備高はたしかに日本より多い(1966億ドル対1119億ドル)が、日本の場合は対外資産総額は多く、外貨準備高の占める割合は全体の18.9%(中国:67%)である(p179)

・ユーロ圏には、PIIGS(ポルトガル、アイルランド、イタリア、ギリシア、スペイン)という、国内経済や財政状態が悪化している国がある(p188)

・マサチューセッツ州は、50年近くも民主党が上院の議席を守ってきたが、2010年1月の補選で、共和党に敗れた(p216)