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クルマ社会・7つの大罪 アメリカ文明衰退の真相

クルマ社会・7つの大罪 アメリカ文明衰退の真相の写真

・世界中の先進国でクルマが日常交通機関の王者の座を鉄道から奪った、東京と大阪というに大都市圏が高い鉄道依存度を維持しながら高度消費社会へ突入したのは先進国では唯一の例外、大衆社会か階級社会かの違いが起因している(p39、190)

・旅客輸送一人当りの消費エネルギー量(自動車)は1965年から2003年まで殆ど変わらず(600)に飛行機(1500→400Kcal)に抜かれた、これは渋滞増加による空吹かし増加、一人1台のクルマ保有のため、鉄道は変わらず50Kcal程度(p53)

・アメリカ路上走行において業務用車両は5%程度、欧州では10%、日本では30%(p69)

・誰もが楽しめるようなライブパフォーマンスが駅前広場を中心に繰り広げられている時代には、ラジオもレコードも普及しなかったのが事実、鉄道からクルマ社会に変わったときに、様々な階層の人達が集まる場がなくなって、文化や芸術が分化していった(p96、104)

・平和な社会に再適応できない兵士が増えた理由として、出征した兵士が帰るまでの、アメリカ人同士の共同体の中に、再吸収される時間的余裕が短くなってきたのが一因(p107)

・アメリカ国民全体の雰囲気を象徴していた歌手は、ビリー・ジョエル、ブルーススプリングティーン、マイケル・ジャクソン、シンディ・ローパー、マドンナあたりが最後(p111)

・1953年頃の自動車産業が栄える前は、自動車産業の経営陣でさえ、長距離出張には列車で出かけていた、第二次世界大戦直後に鉄道乗客数がピーク(10億人)(p147、151)

・史上最大の公共事業は、アメリカの州間高速道路建設である、ハイウェイが真ん中を突き抜けた街は死滅した(p151、153)

・フリーランチの本来の意味は、19世紀末から20世紀初において、昼飯どきに5セント払ってビールを1パイント頼めば、料理は食べ放題というサービスが由来(p165)

・子どもが自分の読みたい漫画を買いに行く自由のある社会か、買い物は常に大人が子供を連れて行くので大人が子供に読ませたい漫画を買い与えるかの社会の差が、両者の漫画の質の差に起因する(p173)

・一国の豊かさのピークは、一般大衆にどこまでぜいたくを許すかで決まってくる、イギリスは毛織物や綿製品により、アメリカはクルマ(p177)

・アメリカで市街電車が嫌われたのは、中産階級の人の妻や娘が、有色人種やギリシャ正教やユダヤ教等の人達と同じ車両に乗り合わせることであった(p180)

・あらゆる個人にT型フォード1車種を薦めることから、社名はフォード・モーター、あらゆる階層にマッチする製品ラインを準備することから、GMモーターズと複数形の名称(p187)

・日本人の摂取カロリーは、2008年にとうとう終戦直後(1900キロカロリー)を下回った(p226)

・植民地から金銀財宝を奪うのは支配階級たちの関心事であったのにたいして、スパイスを求めるのは大衆が共有していた関心事であった(p228)

・1930年代半ばまでは日本の自動車市場は世界でもっとも自由競争の原理を守っていた、横浜のフォード工場、大阪のGM工場で作られていた車で1930年の95%シェアを占めていた(p244)

・1960年代に日本車は性能の悪さは酷評されているが、堅牢性や耐久性の高さは例外なく褒められていた(p256)

・デミング流の品質管理がアメリカで受け入れられなかった最大の理由は、経営トップから工員まで平等に責任と権限を持たなければ品質管理ができないという主張から(p262)

・日本では単純工程をロボットに任せるが、アメリカではいままでの機能分担になかったような仕事を新しくやらせるためにロボットを使う(p286)

・エリートにとって生活水準格差が縮小することは、この世の終わりと思うほど辛いこと(p301)

・トラック、二輪車、軽自動車を始めから持っていなかった企業は今後厳しい、具体的にはトヨタや日産、ホンダやスズキは生き延びる(p329)

2010/09/12作成