・現在の日本がインフレに悩んでいるのであれば、インフレ下では「需要>供給」になっているので、政府支出を削ることで日本全体の需要を削減できる(p22)
・「お金は消えない」、現実には我々の支出は「誰かの所得」になる、「誰かの支出は、誰かの所得」(p24)
・アイスランドは2008年10月に経済破綻したが、2007年まで「巨額の財政黒字=対GDP比で6%」になっていて政府の負債残高は減少していたが、民間金融機関が同国GDPの10倍の対外負債(外貨建て)を膨らませていた(p47)
・政府財政を黒字化したければバブル経済にすれば良い、1980年後半の日本、2000年のアメリカ(ITバブル)、2004~2007年にかけてのアイスランド、アイルランド、スペインが黒字化を経験している(p58)
・デフレ下にも拘わらず、政府が「財政健全化=支出削減」をして、大崩壊を招いてしまった実例が、1930年のアメリカである(p62)
・デフレギャップを埋めるには、1)財政出動(政府支出拡大)により需要を増やすこと、2)企業が供給能力を削り取る(生産設備、雇用のリストラ)である(p87)
・政府から家計への贈与におわるような、減税、定額給付金、子ども手当をしてはならない(p97)
・ナポレオン戦争期のイギリスは、政府の国債発行残高はGNPの3倍に達していたが破綻しなかった、日本同様に100%近くがポンド建てだったから、国家経済のフローを拡大することで政府負債を希薄化させていった(p100)
・イギリス資本主義の大元は、石炭と蒸気機関というエネルギーの賜物、アメリカは石油文明である(p106)
・旅客や貨物のエネルギー源が、石油製品から電力に置き換わったとき、文明が変わるほどのインパクトを世界にもたらす、かつて石炭から石油に変わった時と同様(p110)
・普通の人はストック(金融資産)の目減りでは暴動を起こさない、怒りを露にするのは、フロー(GDP)が激減=所得が崩壊したとき(p139)
・東京の中心部では通勤者の76%が鉄道利用、都市部の犯罪率の低さも日本におけるメガロポリス発展に貢献している、日本の犯罪件数は2002年をピークを減少、2009年には戦後最低(p153)
・日本の鉄道網が便利なのは、ネットワークになっている、異なる企業の鉄道が相互乗り入れしている環境は凄い(p159)
・日本の広大な排他的経済水域には、莫大なウラン(500万トン、年間需要量:0.8万トン)が眠っている(p181、182)日本にとって有望なメタンハイドレートは、南海トラフ(紀伊半島沖)よりも、上越沖や佐渡周辺等の日本海側(p184)
・日本はGDPの1%の金額分の食料を輸入、GDPの2%輸入のイギリスやドイツもあり、対GDP比率はアメリカ、インドに次いで低い(p193)
・カロリーベース食料自給率は、国産の畜産物のカロリーは含まれない、理由は、輸入された飼料で育てられた畜産物は国産として認められないから(p195)
・生産額ベースで自給率を計算すると、また廃棄分を除外すると、7割ベースとなる(p197)農業の高齢化は、農家全体の8割を占める擬似農家が歳をとったに過ぎない(p199)
・2009年の世界経常収支は、アメリカ:37%、スペイン:8%、イタリア:5%、イギリス:4%等(p227)
・アメリカの輸出総額は、今でも世界最大級、2008年の実績は中国以上(p230)
・女性を家事や育児から切り離し、家族を解体する、という思想に基づいたソ連型社会実験は、壮大な失敗に終わっている(p234)
・日本のアニメの内容が面白いのは、宗教的タブーが存在しないと言う点が大きい、世界において同じ漫画について首相とフリーターが会話を交わせる国は日本以外無い(p249)