・1998年以前、中国の都市部では住宅は国や国有企業から賃貸の形で配給されるもの、1998年にこの配給制度を廃止して私有化を認めた(p18)
・中国での住宅価格は明確な統計はないものの、少なくとも年収の10年分多く見積もると20年分の年収に相当し、世界で最も高い(p21)
・1つのプロジェクト工事を開始するのに、政府関連部門による「5つの許可書と20個の捺印」が必要、関連する政府部門にはすべて「袖の下」が必要(p28)
・「金の9月、銀の10月」というように、中国の不動産市場は、この2箇月間が書き入れ時(p40)
・外需を頼りにした安売り輸出」と、不動産バブルの膨張を前提とする「固定資産投資」が二つの成長エンジンとして中国経済を成長させてきた(p47)
・中国製造業の成り立つ基盤は、国内の安い労働力の存在と、安いエネルギー資源の無尽蔵な供給、国際市場の需要の継続的増大である(p70)
・中国国産車のホープである、奇瑞公司・神龍公司は、2008年10月末に人員削減を始めた(p96)
・鋼材を原料とする三つの最終消費分野である、住宅・自動車・家電製品の3つの市場とも低迷して、鋼材需要が大きく落ちた(p99)
・上海港の貨物取扱量が12年来の最低水準となった(p126)
・中国の国内企業は、海外市場の好況と国内格安労働力により業績を伸ばしたが、技術革新・新製品開発に注入することはなかった、財テク・不動産投機が中心(p135)
・ペトロチャイナは、全社員167万人の5%である、約8万人を削減する計画を明らかにした(p138)
・2008年後半から長江デルタ地域に進出する外資系企業のうち、08上半期で、4119社が撤退した、人件費上昇と輸出状況が厳しいから(p145)
・中国の株価が暴落し始めたのは中国の不動産値崩れの2007年秋であり、アメリカ経済の衰退はすべての原因でない(p169)
・1998年から2007年までの10年間、中国経済の成長率は10%前後であったのに対して、固定資産投資および対外貿易の輸出額の伸びは、25~30%であった(p179)
・個人消費率(GDPに占める個人消費の割合)は、日本は60%、アメリカは70%に対して、中国は37%(2006年、1991年には48%)であり外需に頼る傾向が大きい(p186)
・全人口の0.1%(150万人以上?)の富裕層が全国の個人資産の41を保有していて格差はとても大きい、全国の20%の低収入のひとは生きていくのみで消費の余裕はない(p189)
・現在の中国において、中流階級と認定できるのはわずか2500万人で、2%にすぎない(p190)
・株投機の損失額は、一人当たり165万円程度、平均賃金は日本の10分の1以下であることを考えると、かなり大きい、影響を受けた人は4000万人程度(p191)
・中国経済のアキレス腱は、国民的保険システムの不備、貧富の格差拡大、中産階級の不在等の構造的要因がある(p216)
2009/3/20作成 2010/10/31追加