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【中国版】サブプライム・ローンの恐怖 (幻冬舎新書)

【中国版】サブプライム・ローンの恐怖 (幻冬舎新書)の写真

・2011年6月現在、北京市で売れ残りの不動産在庫面積は、すでに3300万平方メートルで、時価では約12兆円であり、平均的販売率からすると、在庫消化には1年半以上かかる(p16)

・中国はずっと好景気であるが、意外なことに、「需要が供給を上回ることがほとんどなく、むしろ逆」、中国経済は2006年からすでに深刻な生産過剰になっている(p23)

・中国が直面しているインフレは、普通のインフレと異なって、需要や供給と関係がなく、企業などによって提供されるモノやサービスの量を上回る形で、中央銀行によって貨幣が増やされて、貨幣価値が下がることでインフレが起きるものである(p28)

・一般に先進国では、マネーサプライとGDPの比は50から70%(バブル経済の日本は20%)であるが、現在の中国は260%である(p31)

・中国では、国民消費は経済全体に占める割合が低く(1991:48%、2010:37%)、内需の慢性的不足(米国:70%、日本:60%)になっている、そのために投資と輸出の拡大を図る必要がある(p34、37)

・中国では1回の診療で払う一人当たりの平均医療費は、月給の4分の1程度もある(p38)

・スイスUBSの試算では、現在の中国で中産階級と認定できるのは、2500万人程度で、総人口比較2%のみ(p39)

・1997から2007年までの11年間、中国のGDPに占める労働報酬の比率は、53%から40%程度に落ちた(p40)

・中国の外貨管理制度のもとでは、国内企業の稼いだ外貨は企業の手元には入らない、中国政府(中国銀行)によって買い占められて、政府の外貨準備高となる、その代り、輸出企業の稼いだ外貨に相当する額の人民元を発行して、輸出の対価として企業に渡す(p45)

・人件費、エネルギー資源の高騰がもたらす生産コストの急増、アメリカ経済の衰退が原因で、中国では輸出が伸び悩み、中国の多くの企業が「利益ゼロ」になり、多くの企業が工場や機械を売却しようと努力している(p54)

・日本では企業の生産部門が調達した資金は30兆円程度(GDP比較で6.4%)で、中国の場合は、借金の割合は28%である(p68)

・死にかけた不動産バブルが復活したのは、2009年から政府が行った放漫融資にあった(p92)

・中国人民はいまは四大古典小説を実演している、エリートと金持ちは「西遊記」、高級幹部は「紅楼夢」、地方政府は「三国演義」、庶民は「水滸伝」である(p132)

・多くの富裕層を海外移住にとりたてたのは、中国国内の環境汚染、食料・医薬品の安全問題、公共サービスの悪さ、社会的不平等、法制度の不整備等にある(p156)

・過去10年間に中国から海外への移民数は年平均45万人で、彼らが外国へ持って行った資産は2500億ドルで、中国政府と国内企業がいままでに行った直接投資の2倍(p157)

・一般の出生比率は、女100に対して、男は103-107であるが、中国(2008年)では、男が120であった、これは「一人っ子政策」による(p200)

・中国は過去30年間にわたって「一人っ子政策」により、人口を4億人減らすことができた(p203)