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summary

中国との貿易をやめても、まったく日本は困らない! 中国経済の真実 (WAC BUNKO)

中国との貿易をやめても、まったく日本は困らない! 中国経済の真実 (WAC BUNKO)の写真

・国民が主権を持った国であれば、政府が建設国債を発行してその資金で橋を造る。国民からは通行料を徴収せずに、国民の稼いだ所得から税を徴収する(p20)

・日本の植民地支配は欧米のと異なっていて、教育を提供した、学校を整備し現地の人に教育を与えた。欧米諸国は植民地の人間に知恵をつけられると困るので、絶対に教育をしなかった(p22)

・日本や欧米先進国は、純輸出で経済成長したのではなく、国民の消費によって経済成長を成し遂げた。中間層が育ったということでもある(p37)

・消費とは、カネを払った見返りに便益を得ること、それに対して投資は、カネを払った瞬間には何の便益も得られないが、将来にわたって時間をかけて便益を回収していくこと(p44)

・経済を理解する際で重要な点は、1)生産、2)消費もしくは投資、3)所得、の3つの数字が必ず一致することである(p45)

・中国の地方政府は、不動産プロジェクトを次々と立ち上げて、大規模な都市を新たにつくるなどした。結果的に、純輸出で成り立つ国から、建設投資で成り立つ国になった、日本は6割、米国は7割ある個人消費が、中国では2003年の42%から2011年の35%となった(p54)

・地方政府が街づくりをするときには、本来なら地方債を発行すべきだが、中国政府は地方債発行が認められていなかったので、融資平台をいう投資会社から資金を調達した。これがシャドーバンキングである(p58)

・中国の家計貯蓄率は世界最高レベル、理由は社会保障が充実していないから。毛沢東時代には社会保障制度があったが、鄧小平の改革開放路線が始まって民営化された。(p61、62)

・中国はリーマンショック後の世界経済の落ち込みと、遅まきながらの労働者の賃上げのため、輸出競争力が低下して貿易黒字を減らしている。その結果2013年にはドイツが世界最大の貿易黒字国。ドイツは、外需依存のため、輸出先がないと成り立たない経済モデル(p69)

・中国が発表する失業率は、実は中国全土の失業率ではない。都市部の、職業紹介センターなどの就業機構に登録し、失業保険に加入する都市戸籍を持つ労働者が対象(p77)

・中国の貿易統計は、相手国があるために非常に面白い現象がある。2013年3月の台湾の「対中輸入」は、対前年同月比で、1.2%の伸びだが、中国側の「対台輸出」は、45%も増えている、この差は大きい(p77)

・日本の場合、公害問題は国民が政治家を動かして、解決に向けた法律制定ができた。また司法が企業や政府から独立していたため、公害被害者の救済が法的に進んだ。中国では難しい(p84)

・日本のバブルのピークであった1990年、住宅価格は年収の9.2倍であったが、中国では年収の18倍以上となっている(p92)

・日本企業は続々と中国から撤退を始めている、2010年から、12、23、56、そして、2013年には76社、2014年は百社を超えている(p101)

・日本メーカの現地生産が進み工場が日本から減っていること、海外市場がデフレで需要減となっていることから、円安になっても日本の実質輸出はあまり増えない(p128)

・需要とは、消費と投資の合計額、消費・投資が起こらなければ需要は伸びず、デフレは解消されない(p138)

・日本は、政府が需要を適切に管理しないとデフレになりやすい、日本人の生産性が高いから。国民の教育水準が高く、均質、日本語でのコミュニケーションがとれるので(p143)

・最近のキーワードとして、GNI(国民総所得)がある。GDPに、経常収支の中の、所得収支(配当金)と経常移転収支を加えたもの。国内だけでなく、外国に進出した分も含めて、日本人や日本の資本が稼いだ所得を加える(p147)

・韓国は先進国になりそこねた国である、なるのに必要な国内投資が非常に細ってきている。グローバリズムに完全にビルトインされていること(p151)

・純輸出(輸出-輸入)において、対中国貿易黒字額は、マイナス0.4%。中国と貿易をすることによって、日本はGDPの0.4%分の所得を失う。中国との貿易をやめると、GDPが0.4%増加することになる。(p161)

・中国の消費者にモノを売っている企業は困るだろうが、輸出の大半は最終消費財ではなく、資本財である。(p165)

・もともと日本が中国に工場を作ったのは、迂回輸出のため。始まりは日米貿易摩擦であった。自動車の輸出で問題となり、対応の1つが、アメリカでの現地生産、2つ目が、他国で生産してアメリカに販売する迂回輸出、これならアメリカの対日貿易赤字がは増えない(p166)

・日本は貿易立国と言われていたが、輸出依存度は2013年で15%未満、ドイツや韓国は4割程度、シンガポールは100%以上、輸出依存度は輸出額をGDPで割っ数字だが、GDPに算入されるのは「輸出-輸入を引いた純輸出分」なので、100%を超えることがあり得る。日本は純輸出が2.5%程度(17.12-14.67@20
13)である(p169)

・リーマンショック以前の日本には、輸出で需要をつくろうという考えがあった。2007年度はピークで16%程度(80兆円)であったが、2009年には50兆円に落ち込んだ(p171)