現在の株式市場は加熱していて、米国株式が下がったら日本市場も大暴落するという本を多く読んできたので、本屋さんでこの本のタイトルを見た時には驚いたとともに、その考え方を知りたくて購入しました。時々本屋さんに足を運ぶと、このような出会いがあるので嬉しく思います。私が注目しているゴールドも上がっていく方向にあると書かれてあって少し安心しました。
ゴールドだけでなく銀も、昨年(2025) 末頃から値上がりは激しくなり目が離せません。日本では急遽、衆議院選挙が行われるとのことになりました、選挙結果が株式市場に与える影響もあるかと思います、今年も動きがある年になりそうな気がしました。
以下は気になったポイントです。
・今後 どれほど 景気が悪化しても、 どれほど世界が混乱しても、 どれほど 戦争や 金融危機が起きても、中央銀行と政府が株式市場を「救う」ことをやめられなくなった、株価は 経済の「結果」ではなく、 制作の中核 目標になった(P2)
・ 株式市場はもはや 従来の市場ではない、株価こそ政策の中心を出す政策装置である。 これこそが 新しい資本主義の正体 である。 この体制が生み出した最大の副作用、 それが上昇抑制 不能 構造である。株は下がらないが、今度は上昇も止められない、 円安も止められない、 金利高も止められない、 インフレも止められない、 暴落で滅びるのではなく上昇で滅びる時代に突入した。 これから世界も、特に日本は想像を絶する 大混乱が襲ってくる、 この時代には本物の資産を持つことが大事である(P3)
・インフレとは国民から「こっそり 税金をとる」仕組みである。 こっそり取る 税金のことを、私はインフレ税と呼んでいる。日本で最も残酷な「 逆進性」を持つ 税金である、 逆進税とは収入が低い人ほど より負担を強いられる税金である(P13) 富裕層は インフレ税ではなく、 インフレの恩恵を受ける側に回っている。インフレでむしろ豊かになるのは 資産を持つ人である(P15)
・政治家はインフレ税が好きである、 なぜなら、1) 国民にばれない、 2)税収が勝手に増えるからである。インフレが起きれば、 企業の売上が上がり、給料が 名目上 上がり、 消費金額が増え、 名目 GDP が膨らむ。 これらは全て税収の自然増に直結する、消費税収は税率を上げなくても勝手に増える、3)国債の実質負担が勝手に減る(P19)
・ 株価は 景気で動いているのではない、 本当に 株価を動かしているのはただ一つ「マネー 量」である、お金が世の中に増えればそのお金は必ずどこかに流れ込む、 株式・ 不動産・ 金・商品・ 暗号 資産、 この中で一番受け皿が大きいのが 株式市場である(P36)
・インフレ=株高である、トルコ・ アルゼンチン・ ブラジル・ 米国の1970年代・ 日本の1940年代(国債暴落、株価実質上昇)がその例である。インフレは通貨を破壊するが、 インフレは 株価を押し上げる。これは世界共通の歴史の事実である(P37)
・ 日本の株は歴史的大相場に入りつつある理由、 インフレ期 +積極財政期であるから、株価を押し上げる 3つの 永久 エンジンが同時に動く。1) インフレで企業の名目 売上が上がる、2) マネー 量増加で株式需要が増える、3) 円安で輸出企業が利益 爆発する (p40)
・日本がインフレ 通貨 国家になる運命はもう 確定している、その理由は、1)財政が止まらない、 政治が財政拡大を止められなくなる、 高齢化・ 防衛費 増加・ 補助金依存社会・ 減税 圧力・インフレによる税収増・ 選挙対策としての財政支出、2) 労働力不足 がインフレを自動的に生む、3) 通貨価値を守るための利上げができない、利上げは最小限 となり 実質金利(=政策金利から消費者物価を引いたもの)はマイナスのまま、これは完全にインフレ 通貨国家である、4) 円安は国家の意志で止められない、その理由は実質金利が永遠に欧米より低いから、 これは 政治と日銀が選んだ政策の帰結 である。 つまり 円安は 政策として選ばれた未来である、5)インフレ 通貨国家が最後にたどり着くのは 資産価値の上昇である(p46)
・インフレ 通貨 国家の未来は、 株価は上がる・不動産は上がる・サービス価格は急騰する・食料は じわじわ 高騰する・通貨の価値はゆっくり 落ちる・ 現金を持つ人が苦しむ・ 資産を持つ人が豊かになる。これは予想ではなく、インフレ 通貨国家が必ず たどる「歴史の結果」である (p47)
・2025年以降はインフレの 第3段階に入った、最初は 金融資産 インフレ・ 次が実態 インフレ、 これらは基本的に通貨 価値を減退させる 流れを作り出している。 そして2025年以降は、本格的に 通貨の信任が世界中で揺らぎだした、 その結果、 株式・ゴールド・不動産といったところに資金が逃避し始めた(p87)
・ 今までは 実体経済がよくて、それを見て賃金が上がり、 その結果として 株式市場などの金融市場は上がってくることになっていたが、 現在の流れは 株式市場 →実体経済、 と完全に逆転 構造になっている。金融・株式・不動産→ 物価→賃金と順番が完全に逆になっている(p91)
・おそらく 2025年12月に0.25%の利上げを行うと思うが、 そんな程度の利上げでは とても間に合わない。 実質金利のマイナス幅はますます深くなっていく、 こうなれば株や不動産・金が買われないわけがない。 金の高騰 などは送るべくして起こった 当然の流れである。株高は「高市政権への期待」を示しているのではなく「現金を持っていれば自動的に損をする」という「資金逃避の結果」として必然的に起こってきたことである(p120)
・ 利上げをしても円安が止まらない理由はただ一つ、 世界が日本の通貨 価値 そのものを疑っている、インフレが進行しているにもかかわらず、 財政の 急拡大・ 補助金の乱発・ 最低賃金の急上昇・ 労働力不足の深刻化・ 構造改革の欠如・ 21兆円の総合経済政策・ 電気ガスの恒常補助・ 日銀の長年の金利 抑制、 これらが 複合して日本は 通貨価値を維持する気がないという シグナルになっている(p152)
・ インフレ時に補助金で需要を煽る政策は、本来 絶対にやってはいけない 政策である。 供給が需要より少ない状態で、 さらに 需要だけを増やすと結果はどうなるか、当たり前であるが 物価は さらに上がる(p158)