・ 市場では先物だろうが現物だろうが1000万円は1000万円で、今のシステムではどうしても先物主導になる、どんな投資家が先物取引を行っているかを特定することはプライバシーの問題でできない(p19)
・誰も知らないニューエッジ証券という会社が、3月15日の暴落の立役者だったのも意外だが、もっと驚くことは、どこからもその行為を問題視する声が出てこない(p25)
・ニューエッジ証券は、先物を売ってオプション取引(コールを購入)をして、先物を売ると同時に日経225現物を大量に購入することで、何があっても巧みに儲けられるようにしている(p28)
・2005年に米国でできたオーダープロテクション規制ができる前(2004)は米国で8割のシェアを持っていたニューヨーク証券取引所は、今や4割を切っている、トップ私設電子取引所(BATS)が15%のシェア、電子取引所6か所で25%(p37)
・2011年4月に、三菱UFJモルガンスタンレー証券が、1400億円の特別損失を計上した、このときの想定元本は、130兆円であった、レバレッジを使うなどして元金の300倍になった(p37、49)
・東京証券取引所のコンピュータによる高速取引の注文全体に占める割合は、2010年1月は11.7%であったが、2011年4月には34.1%に上昇(p39)
・ノーベル経済賞受賞者が関わっていて破たんしたLTCMは、つまずいたのはロシア危機のみで、それまでは100%儲かっていたが、想定外のたった一度の出来事で破たんした(p52)
・中国は2010年度にとうもろこしを7%以上生産増加したにもかかわらず、ついに輸入(150万トン)を始めた、すぐに日本を抜いて世界一の輸入国になるだろう(p86)
・国債の売却は2009年度からだが、この動きが始まった以上、加速しても収束することはない、国債の安定的な買い手であった発行額の1割以上を保有している公的年金が国債の売り方に回ってきた(p126)
・BIS規制は、証券と銀行業務を分離したものだが、米国は普通の商業銀行と投資銀行に分けたので、投資銀行はBIS規制の枠外だったので自由に行動(ギリシアのジャンク国債を保有等)できた(p149)
・カーメン氏の著作において、19世紀以降で、国家の対外債務のデフォルトは250回、国内債務のデフォルトは68回あった、当時の現象としては、通貨の減価(=インフレ)である(p171)
・現在、ゴールドの相場が強い理由は、中央銀行のシステムが機能しなくなることを予見している投資家が、資産を金に逃避させているから(p191)
・ドル紙幣の大量発行(QE2)が終わった2011年6月末の段階から、いつ大変化がおきてもおかしくない、債券相場の大暴落まで1年もない、遅くとも2012年秋までが我々に残された時間(p192)
・中国でのコマツのシャベル販売台数も、2011年3月までは42%増加(前年比)であったが、4月に8%増、5月には39%マイナスとなた(p210)
・2011年6月にとうとうS&Pはギリシア国債の格付けをCCCへと3段階下げた(2010年4月にはBBB+)この時期まで下げなかったのは、ヘッジファンドとグルになって格付けをうまく利用して儲けるため(p237)
・ギリシアの粉飾が断罪されないのは、それに知恵を与えたのがゴールドマンサックスで、為替デリバティブを使って国家債務の見せかけの減少にからんでいたから(p246)
・ブレトンウッズ体制では、金価格は1トロイオンス=35ドル(1ドル=360円)なので、現在(=1500ドル)を考慮すると、43倍(ドルのこの減価が問題)、円価格はドルに対して4.5倍なので、金価格の上昇は当時の10倍である、今後はさらに上昇する(p251)
・米国のユタ州では、金貨・銀貨(米国造幣局が鋳造したもの)を法定通貨にする法律が制定されるようになった、コロラド、ジョージア、インディアナ、オクラホマ、テネシー州では金の残高に応じてクレジットカードを利用できる仕組みも検討されている(p254)
・2011年秋から、200万円以上のゴールド売却には、金地金会社は税務当局へ報告義務が必要になったので、コイン保有が理想的(p256)
・プラチナは金と比較して投資用割合が4割と低く(金:6割)であり、景気に対する反応度が高いので、今が買い時(p257)
・通貨で保有するのであれば、米国ドル(p264)
・海外にお金を持っていくことは経済的にも税制上もメリットはない、唯一あるとすれば、日本の金融機関が閉鎖となった時くらいで、この可能性は低い(p270)