・日本型雇用の崩壊の間違いとして、1)昔からそれほど終身雇用でなく、現在でも昔程度には終身雇用、2)大学新卒者の正社員採用も減っていない、である(p28)
・自己信託型の給料後払いと、海外におけるピラミッドは、大学卒ホワイトカラーの雇用においてのみ適用、高卒ブルーカラーは海外移転により崩壊した(p31)
・賃金データを調査する場合、所得別の実人数を調べるならば「民間給与の実態調査」、世帯別収入なら「国民生活基礎調査」、雇用形態別の構成員数ならば「労働力調査」がある、門倉氏は世帯構成や人数把握が難しい「賃金構造基本統計調査」を使用(p34)
・若年離職率の高さは下位高卒層に起因する、上位校×大企業という、いわゆる「エリート」的組み合わせでは、今でも3年転職率は1割程度、5年後には更に下がる(p71)
・かつての正社員には、事務職での一般採用、今ならば派遣に該当するような事務請負、構内製造協力会社(非系列下請)も含まれていた(p101)
・1985年から2008年の、4年制大学・新規卒業者の正社員就職数は減っていないどころか、バブル期(87~91年)の平均31万人を下回っていない、製造・事務・販売スタッフは非正規にシフトしている可能性は十分ある(p105)
・就職氷河期になったのは、企業が新規採用を減らしたのではなく、大学をつくりすぎたことにある(p115)
・正社員を非正規に変えたという表現は、詳しく言うと、高卒もしくは女子短大卒の受け皿を非正規に変えた、ということ(p120)
・卒業後3年間での転職率は、中卒(60%以上)>高卒(40%以上)>大卒(30%程度)であり、1987年から2005年まであまり変わらない(p125)
・2008年の生産年齢人口は、1984年とほぼ同一の8178万人、正社員数は、1984年が3333万人、2008年は3441万人で増加している(p138)
・現在の非正規社員総数は約1760万人、派遣数で考えると、一般派遣(常用:84+登録:281)+特定派遣(33)=398万人、常用就労者数だと(84+80+33=198万人)で非正規全体の1割程度となる(p144)
・派遣解禁により72万人も非正規が増えたことに対して、製造業の一般派遣就労者:48万人のうち30万人程度は、解禁以前は「構内請負企業で正社員」扱いであった、これを除くと解禁で増えたのは20万人程度(p144)
・正社員と派遣社員の人件費を比較すると、34職種中31職種において平均で21%高い、それでも企業が派遣を使うのは「解雇が容易だから」(p155)
・若者を取り巻く本質的な地殻変動とは、1)85~95年にかけておきた為替レートの大変化、2)85年から続く大学進学率上昇、3)80年以降、低下した出生率、である(p205)
2010/09/05作成