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summary

いま世界経済で起きている大変なこと 奈落の底に沈む国、V字回復する国

いま世界経済で起きている大変なこと 奈落の底に沈む国、V字回復する国の写真

・いま、世界経済で起きている大変なことは、二O一O年八月にソブリン債のCDSの保証料率が、企業が発行する社債のそれを上回ってしまった、という異常事態である(p16)

・ドイツのような、一見ユ1ロの最優等生と思われている国家でさえ、国債募集に際して満額に満たないオークションがある(p18)

・原則を放棄しギリシャ国債購入に踏みきったことは、ECBが財政支援のための国債購入を禁じたリスボン条約にも違反(p20)

・支援と引きかえに、ギリシャ国民は、年金支給開始年齢は一O年引き上げられ、従来は五O代半ばから現役時代の八Oパーセントの収入を受け取れたのが、支給時期は六O代半ばへ先送りされ、給付額は大幅減少(p25)

・10年物国債金利が25%でも市場が落ち着いていられたのは、共通通貨がなく、自国通貨の切り下げという解決策があったから(p33)

・夏には一カ月ほどバカンスをとってニlスやカンヌ、地中海でエンジョイしている優雅な民族というイメージを持ちがちだけれども、実態は失業対策、すなわち、ワークシェアリングなのだ(p40)

・欧州のGDPシェアは各国レベルでみると、ドイツ、イタリア、イギリス、フランスもかなり落ちている(p45)

・欧州では、多能工レベルの人材は厳密な意味でいうと一人もいない。組合せが必要となる分野では欧州企業は競争不可能(p59)

・二OO七~八年はサブプライムローン・バブル崩壊の第一波にすぎない。いま、モーゲージ(住宅、不動産)をめぐる第二波が大きな津波となって全米に押し寄せている(p93)

・二OOO年から二OO九年までで目減り必死の米ドル建て輸出の比率を五二・四パーセントから四八・九パーセントに下げる一方、円建て輸出の比率を三六・一パーセントから四一・ゼロパーセントに上げているのが現実(p111)

・デフレ下では資産を現金や金などの利回りゼロでも安全な資産に替えておけば優雅にデフレ時代を乗り切ることができる。(p119)

・生産削減や経済規模の縮小にさえつながらなければ、デフレはまったく脅威ではない(p124)

・2010年秋から不動産売買契約や金銭貸借契約書類が不備でどんなに延滞が続いても差し押さえができないという問題点が認識されはじめた(p143)

・アメリカの医療薬品業界はいまやGDPの一六パーセントを占める巨大産業である。国民全員が加入できる健康保険制度導入を阻害し、コストばかり高くて悪いサービスを提供している(p156)

・二OO一年一二月、破綻に追い込まれたエンロンなど、S&P、フイツチともども、破綻直前まで「投資適格」どころか最上級の格付けを与えていた(p166)

・iPhoneのもっとも高い付加価値はどの国でつけられるかというと日本、次はドイツ、韓国である(p217)

・米ドルの物価水準は900%近く上昇しているが(米ドル価値は63年間で9分の1に縮小が、金ベースの物価水準は60~70%下落している(p237)