・中国に進出するメリットはもうない、海外進出の2つの要件(人件費とエネルギーコスト)である魅力がなくなったので(p12)
・シェールガス革命によってアメリカのエネルギーコスト(アメリカ南部)は先進国では世界最低水準、2015年には中国沿岸部と賃金も同程度になる(p16)
・中国のGDP伸び率は5%にも満たないだろう、電力消費量やそれに伴って動く電力生産量も伸び率が低下、鉄道の輸送量もマイナスになっている。(p27)
・シェール革命によって将来原油は供給過剰になる、天然ガスは現在で、欧州の3分の1、日本の5分の1になっている(p45)
・国際エネルギー機関の2013年の予測では、アメリカが2015年までに原油生産量でサウジアラビアを抜いて世界一になると2年前倒しになった(p49)今後原油価格が90ドルを割り込むとサウジアラビアは財政赤字となる(p61)
・ハイブリッドはあと10年はもつ、20年後は電気自動車ではなく燃料電池車になる(p70)
・燃料電池車は、水素を燃料とする、これが石油の元売企業にとっても利益が出せるエネルギーになる(p71)
・新興国では賄賂がまかり通っていてインフラ整備がまともに行われていない、そのため工事事業者は材料費を削らざるを得ないので質が悪くなる(p80)
・ブラジルは空前のクレジットブームが起きていて、一般家計においては可処分所得の20%超が借金返済にあてられている、サブプライム危機の直前のアメリカでも14%程度(p86)
・資源国は膨大な利益を得ていた、鉄鉱石の価格は2000年を100とすると、ピーク時には1347をこえて、2013.3には1123という高水準になっている(p87)
・シェール革命が進行すればエネルギー価格は下落する、ブラジルの借金体質を覆い隠してきた資源価格の高騰に赤信号がともる(p88)
・ドイツは2003年以降の構造改革では、失業保険の支出を絞り、企業の賃上げも抑えた。2002-2006年の単位労働コストはユーロ圏で唯一のマイナス(p94)
・日本が企業と銀行の二重のバランスシート不況、アメリカが家計の単一のバランスシート不況、欧州は国家・銀行・家計のバランスシート不況となっている、15-20年の長期低迷を覚悟する必要がある(p99)
・トヨタはアメリカの企業と異なって、人件費を切ってコスト削減をしたのではなく、純粋に生産性を高めて業績を回復した、だから円高が悪いわけではない(p105)
・注目したいのは、CLM(カンボジア、ラオス、ミャンマー)、人口は合計8000万人だが、GDPは6700万人のタイの5分の1(p110)
・現在の貿易統計ではアメリカが最終消費者であることが非常に見えにくくなっている、OECDが付加価値ベースで2009年の貿易統計で計算しなおしたところ、日本が大幅な貿易黒字を維持しているのはアメリカのみ、中国・韓国は赤字(p123)
・アメリカのインフレ率は年2%であるが、顕著な上昇ぶりを見せたのが、ガソリン代・電気代・食糧費の3つ、それ以外のもの(自動車、電化製品、衣類など)はむしろ値下がりしている(p129)
・円安に転換する理由の最たるものはシェール革命、アメリカの自給率は2012年で20%輸入していたが、貿易赤字の半分以上をしめる原油輸入が減る(p136)中東原油に依存する比率が低くなったらアメリカ軍が展開する必要もなくなる(p138)
・グローバル企業が最後のフロンティアであるアフリカに進出して、アフリカが高成長して人件費が上がってくると、資本主義の限界が見えてくるだろう(p146)
・トヨタ自動車は「TS基準」といって非常に厳しい製品管理の基準が設けられていたが、新興国向けに関してはそこまで厳格な基準を当てはめなくてもよいという方針が打ち出された(p151)
・日本の電気代が安くなったと実感できるのは2017年以降だろう、それはアメリカから日本へのシェールガス輸出が始まるので(p170)
・読書は海外研修以上の効果がある、異国の文化・宗教・価値観は同じように疑似体験できる(p212)
・人間関係については自分が「ギブ&ギブ&ギブ」でいくくらいが丁度良い(p230)