垣谷女史の小説は、この本で二冊目になります。新年早々、ある本で紹介されていた「ニュータウンは黄昏れて」という本を興味深くよまさせていただきました。多くの取材を基に、実際に起きている状況を再現させてくれている本でした。
この本は、誰もが経験することになる、老後の生活がテーマとなっています。定年まであと3年を迎えた、子供二人をもつ夫婦は共働きをしていて、長女はもうすぐ結婚、長男は大学を卒業して就職する頃から話が始まります。
それまでに貯めたお金は1200万円、これが娘の結婚式、舅(主人公の旦那の父)の結婚式でお金が必要になり、貯金が瞬く間に減ってしまいます。そんな状況に追い打ちをかけるように、旦那はリストラ、本人は派遣社員の契約を打ち切られてしまい、さらには、独りぼっちになってしまった、姑と一緒に暮らすことになる、っといった状態からどのように暮らしていくかを描いた小説です。
小説を読むことでしか味わうことができない、スリルもあるとても面白く、私にとっても意義のある本でした。
現在でも、葬式を葬儀屋さんに頼まないで、お寺の本堂でやってもらう形式がある(p282)、焼き場で遺骨を持ち帰らない場合は無縁墓にいれてもらえる(p284)を初めて知りました。これは役に立つ情報でしょうかね。