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summary

七十歳死亡法案、可決 (幻冬舎文庫)

七十歳死亡法案、可決 (幻冬舎文庫)の写真

・人間というのは、60歳を過ぎてから大きく成長するのです、初めて人生を俯瞰することができ、なんのために生きるのかという若い頃からの問いに対する答えをやっと見つけ、人間性を磨くことができる。それまで自分の家庭を守ることを第一義に考えるあまり私利私欲に生きてしまうことの多かった生活も、ふと立ち止ま李、来し方を振り返り、もっと広い目で人生を考えられるようになる。いわば人生の醍醐味とは60歳を過ぎてからである(p238)
・歳を重ねて初めて、人生一度きりってことが身に染みる(p257)

・仕事は人を変える、自分もまだ人の役に立てるんだって実感できると、生きる意欲を取り戻す(p317)

・この小説のテーマは「長寿化は不幸の種の一つ」ということにあるのではなく、少子高齢化や寿命と健康寿命のギャップ、若者の就職難やブラック企業や介護職の過酷な現場など現代日本の様々な矛盾の皺寄せが主婦にきているところである。主婦が家出をすることで、主婦が背負わされていたものを少しずつ家族が分担して受け持つことで、みんなが変わっていくという話である(p356)

・介護はできるだけ他人に任せるべきである、赤の他人じゃ気を遣わなくてはならない、嫁と違って奴隷のようにこき使えない。遠慮や気遣いというのは、人間関係の潤滑油みたいなもので、それがないとギスギスしてくる(p360)

2023年6月2日読了