・会社に勤めていた頃は、一つのことをずっと考え続けることはなかった、デスクの電話がなったり上司からの指示や部下からの質問が飛んできたりで、考え事は途中で遮られるのが常だった。今となっては、それがいかに精神衛生上良いことであったかがわかる。そして昼前には腹ぺこになり、昼食を誘い合って社員食堂に行ったり、店に行ったりした。それが今では小腹が空くのを満たすために、1日中何かを食べているせいで腹ぺこ状態がどんな感覚だったかも思い出せない(p53)
・明日が土曜と思えば解放感でいっぱいだろう、解放感は多忙とセットになっているからだ(p88)
・最も大切なのは、退職する何年も前から準備しておくことらしい、定年を迎えてから慌てて何かをやろうったって、なかなかうまくいかない(p95)
・同じ15年間でもサラリーマン時代の3倍近くの自由時間(45年分)がある。(p97)
・ストレスが全てなくなると、乗り越えた時の喜びもないし、解放された時の晴れ晴れした気持ちもないし、終わった後の達成感も味わえない(p100)
・小さな子供を相手にするのは相変わらず苦手だったが、それでも毎日やらなければならないことがあるのとないのとでは大違いで、気づけば以前よりも時間を大切にする様になった(p227)
・話の途中で女が急に黙ったとしたら、それは納得したからじゃなくて諦めたから(p241)
・1985年に制定された男女雇用機会均等ほうは、女性であることを理由にした職場での差別を禁止した点では大きな前進であったが問題は、女性保護を段階的に撤廃し、男性並みの長時間労働に合わせることができる女性だけを「均等」の対象にするという、そのつくりにあった。不安定で低賃金なパートと、非正社員に転換していく女性が激増した(p373)
2023年4月26日読了