suu3.jp 戻る

summary

「AI失業」前夜――これから5年、職場で起きること (PHPビジネス新書)

「AI失業」前夜――これから5年、職場で起きること (PHPビジネス新書)の写真

・スーパーコンピュータ「京」は、歴史上はじめて人間の脳の処理能力と同等の処理能力を獲得したコンピュータである(p17)

・ハードウェアが人間の脳に追いついた(2011年)の翌年に、ディープラーニング(深層学習)が発明、人工知能の開発の世界では50年来のブレークスルーと呼ばれる偉業であった、これでハード・ソフトが人間の脳の能力を手に入れ始めた(p19)

・これからの10年で専門家の仕事が消滅していく、深層学習を始めた人工知能が、専門型人工知能だから(p23)

・汎用型人工知能ができるのは、完全なる自動翻訳、である。人間が話している言語の意味を、人工知能が学ぶことができるようになる。汎用型人工知能が人間の「情に働きかけ、心を動かす」領域を担えるようになると、上司・経営者・リーダー・政治家、といった仕事もできるようになる(p35)

・2045年には地球上の人類全体の思考能力をコンピュータと人工知能が超えると予測される、そのときには頭脳労働の仕事は消滅する(p36)

・アルファ碁が囲碁の対戦から引退したのは、世界にはもっと研究しなければならない他のテーマ(金融・運輸)があるから(p42、44)

・人工知能の研究者の実務が弱いAI開発に向いている間は、日本のナレッジワーカーのような小さい市場で働く人の仕事は安泰である、その均衡が崩れるのは、全世界の人工知能研究者が、人間の脳レベルの計算能力をもったコンピュータを、数十万円で買えるようになったとき、京が登場した2011年から15年後くらいか?(p47、48)

・労働市場では、ホワイトカラーとブルーカラーの収入が逆転する、涼しいオフィスに一日中座って事務処理をするような仕事は世界から消えていく(p50)

・パワードスーツ効果は、初めに以前よりも楽な状態となり、その後になってから真の恐怖がやってくる。人の数が減らされて、同じ仕事なのに賃金が切り下がっていく、責任を伴う仕事のかなりの部分が正社員でなくてもできるようになる(p66、83)

・正社員の仕事、ステップ1:このやり方で商品・サービスを販売すれば利益が取れる、という成功パターンを生み出す、ステップ2:その仕組みを短時間・非正規社員でできるかを考える、ステップ3:継続的に磨き上げる(p87)

・難しい仕事から先に消滅する、スキルや経験や創造力が必要で、その分、報酬が高い正社員(40代前半で年収1000万円以上)、という立場は年々、世の中から消えていく(p91、111)

・AI医師は、外科医や歯科医のようなロボットとの組み合わせが必要な分野ではなく、看護師や医療器械のオペレータの補助さえあれば診断・治療も完結する内科分野が最初の開発には向いているだろうが、日本では医者がAI失業する事態は起こりえない、日本医師会の政治力が圧倒的に強いから(p133、136)

・ロボットや人工知能と人間が共存する未来を実現するための経済的条件は、GDPの減少分と等しい170兆円分(一人当たり年間140万円)のベーシックインカムが国民に提供されればよい。この財源をどう用意するかの議論が大事(p142、144)

・ソニーが12年ぶりに発売したaiboのポイントとは、1)機械学習、学習結果がクラウド上にアップロード、2)月々の利用料発生、3)画期的なイノベーションが世の中を変えるのに30年かかるという法則、旧型aiboは、1999年に登場(p149)

・心理学者によれば、女性の相談を聞くには親身になって一緒に考えてあげる必要なない、ただひたすら話を聞いてあげればそれでいい、というアドバイスがある(p153)

・スマートな製品はあなたのことをサービスを提供するご主人さまのように扱ってくれるだろうが、その製品の本当の御主人さまは、ネットの向こうにいるIT企業である(p165)

・人工知能に解かせるには難しい課題として、代表的なものがフレーム問題である、問題に内在する暗黙の前提、を自ら設定できない(p207)

・これから10年間、われわれに起きることは人的資本の価値の低下である、今のうちに金融資本の確保に努めること、これからの10年間が最後のチャンスである(p230、233)