・トヨタは、1)恐慌的なレベルでの販売不振を予測できた、2)世界販売世界一へ向けて生産能力を増強して経費増強をしたこと、が大幅な利益減となった(p25)
・100年に1度と言われた大激変は、今後は5~10年に一度は必ずやってくる、グローバルな経済がひとつに繋がったから(p27)
・短期所得弾力性が高い自動車やテレビ(5.5,4.2)は、収入が減ると真っ先に削られるが、それが低い電話代(0.3)、食料品(0.5)、妻の洋服(0.8)は削るのが難しい(p35)
・恐慌時は、市場全体の需要は、「所得の減少に短期所得弾力性をかけた倍率」で急収縮する(p37)
・長期所得弾力性が低い食料品(0.7)や自動車(1.1)は、収入が減っても長期的には削れないが、高いものである旅行(3.3)、映画(3.4)は長期的には支出が減る(p39)
・自動車メーカーの花形職種は、エンジンの技術者で、次はミッションの技術者、電気自動車に移行すればこの序列が意味をなさなくなる(p52)
・10年後に起こることを早まって中期計画の前提に織り込んでしまうこと(例:電気自動車の普及を見越して中期的なエンジン開発を抑制、電池分野に進出等)が問題である(p56)
・スタバのCEOは、業界人が触れたがらなかった事実を伝えた、それは、1)アメリカンコーヒー豆は欧州での本格コーヒー豆とは品種が異なる、2)味が美味しくなる前の浅煎りで売られる、水分蒸発によりグラム数が軽くなるため(p66)
・マクドナルドのような大企業が、後から差異化で伸びてきたスタバと正面から闘うには、同質化戦略(コーヒー豆を厳選してマクドナルド流にロースト)が良い(p69)
・トヨタがV字回復するのは、短期所得弾力性が大きい割には、長期所得弾力性が1.1と小さいから、1年も経過すると需要が急激に戻る(p82)
・旅行は短期所得弾力性は1.3なので、今年計画していた旅行は実行するが、長期所得弾力性が3.3なので、来年は止めるということ(p85)
・リーバイ・ストラウス社が新しくだした「シグネチャー」は「リーバイス」よりも安いのは、ユーズド感抜きのまっさらのジーンズしか提供していないから(p96)
・シグネチャーを売りだしても売上金額はあまり変化なし、縮小した後の売上は拡大した、これは、下流マーケットの拡大により売上が減っても、高付加価値ブランドメーカは下流マーケットに出るべきでないことを意味する(p100)
・牛肉の価格が50%下がっても、需要は20%しか増えない、これを「牛肉の長期価格弾力性は0.4=20%÷50%だ」という(p112)
・100円のものが60円になって、販売戸数が300個から500個になった場合、価格減少率=40÷80=50%、販売増加率=200÷400=50%と計算する(p116)
・価格弾力性が1.0よりも小さい商材は、価格を上げる方向に努力をすることで市場を広げることが可能となる(p122)
・ハワイ産ウクレレが売れるマーケテイング戦略とは、1)体験レッスン、2)工場見学、3)創業一族の話を聞く、等といった”ストーリー性”がポイント(p138)
・インドでは富裕層相手のスーパーマケットでは下痢止め薬は安価で販売しているが、貧民街では10倍以上異なる、これが「貧困による割り増し」(p141)
・旅行業界は価格を下げて市場を広げる方向に動いている、この流れに逆行できるのは、小さな高付加価値プレーヤーのみ、巨大な航空会社が高付加価値を狙っても自らの市場を縮小するのみ(p178)
・正社員を雇うのではなく、より安い人件費で人が雇えるようにするように社会のルールを変える(派遣社員を容認)ように世の中は動いた(p194)
・鉄道の運行管理、電力会社の送電管理システム等は、日本の技術は世界の最先端を行っている、これらは新興国へ輸出可能(p202)