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summary

日本人が本当は知らないお金の話 (Knock‐the‐knowing 020)

日本人が本当は知らないお金の話 (Knock‐the‐knowing 020)の写真

・お金が価値を持つのは、お金でモノやサービスを買うことが可能、であったときのみ。逆に言えば、モノやサービスを買うことが不可能なお金には何の価値もない(p4)

・人間はどれだけ莫大なお金があったとしても、水や食料を口にできなければ死んでしまう(p12)

・私たちがこの地球上で生き抜いていくために重要なのは、お金ではなく需要(必要なモノ・サービス)を満たす供給、あるいは供給を可能とする能力です。能力とは、個人の話ではなく、社会全体が保有するシステムとしての機能(p16)

・経済とは、国民の需要を満たす、モノやサービスの供給能力の強さ(国民の生産能力)を意味している(p17、139)

・アメリカの対外純負債額は、2014年末で834兆円以上であるが、世界で最も富んでいない国ではなく、富とは単純にお金の量で測っていい概念ではない(p21)

・お金は、財産そのものではなく、実際には「債務と債権の記録」に過ぎない、読者がスーパーマーケットで1万円札で支払った時、「読者がスーパーマーケットに対して負っている1万円分の債務を、読者が日本銀行に持つ1万円分の債権(1万円札)で弁済した」ということになる(p41,47,54)

・リディア王国では当初、砂金の重さで価値を決めてお金として使っていたようだが、面倒であったので、金と銀の合金で鋳造して、重量を均一した硬貨が誕生した(p66)

・お金とは、1万円であれば、それでどれだけのモノやサービスの購入が可能なのか、で決定される。昭和28年(1953)の「かけそば」は20円であった、2006年には500円を上回るので、日本円の価値が、およそ半世紀かけて25分の1になったことになる(p69)

・裏書とは、小切手や約束手形を譲渡する際に、譲渡人が保証として証券の裏に自らの氏名を記入すること、約束手形は小切手と異なり支払期限が来るまで換金できない(p76、78)

・お金を「お金」として成立させるためには、1)債務と債権の記録、2)通貨単位が明確、3)譲渡性がある、の3条件に加えて、債務不履行になる可能性が低い、が加わる(p93)

・日本銀行の日本円発行の根拠となっているのは、日本国の法律である(p97)

・「保有する金貨、銀貨を代わりに保管する」というサービスの提供者が「銀行」であり、預かり証こそが「紙幣」の始まりである。時が経つにつれて、預かり証は交易の決済にも使われ始める(p103)

・硬貨の誕生は、硬貨を鋳造する政府に対して、低コストで債務にならない形でお金を創出する力を与えてしまった。この、お金を創る力こそ、人類のお金に対する認識を、大きくゆがめてしまう主因となった(p105)

・グレシャムの法則とは、貨幣(硬貨)の額面価値と実質価値にかい離が生じた場合、より実質価値の高い貨幣が流通過程から駆逐され、より実質価値の低い貨幣が流通する、という定説である。1万円の金貨を、1000円分の金と、1万円分の金で鋳造した場合、流通するのは1000円分の金貨のみ(p122)

・本来お金は硬貨の金属価値とは無関係で、単なる記録だったのが、貴金属で硬貨が発行されるようになって以降、お金の金属価値が重要と人々が考えるようになった。(p123、128)

・インフレーションや、あくまで国民がお金でモノやサービスを買おうとしたとき、つまり需要が存在したときに発生する。生産能力がそれを満たすには不足しているときに、価格が上がっていく(p145)

・貯蓄(借金返済も含む)は、所得から支出(消費+投資)に回らなかったお金を意味する。(p161)

・日本のデフレ元年はバブル崩壊後ではない、橋本政権が消費税を増税し、公共投資削減を始めた1997年の翌年の1998年である(p174)

・日本銀行は、「日銀当座預金の残高」というデジタルデータを増やすことで、お金を発行することができる(p181)

・日銀が量的緩和をし続けて、国内の日銀当座預金の残高を増やし続けているのは、銀行が一般企業や家計に貸し出しやすくするため(p187)

・国民はお金がないから貧しいのではなく、所得が不足しているからこそ、貧しい。豊かさを決定づけるのは、所得である(p195)