suu3.jp 戻る

summary

資本主義崩壊の首謀者たち (集英社新書)

資本主義崩壊の首謀者たち (集英社新書)の写真

・私たちは今、1989年11月9日にベルリンの壁が崩壊してソ連で共産主義が崩壊したときと同じように、歴史的な日に立ち会っている、それからちょうど20年後に今度はアメリカで資本主義が崩壊した、事実多くの会社が国有化した(p14)

・2002年で金融犯罪で当局に指摘された大銀行の名前は、6年後の2008年に金融崩壊で当局に助けを求めた大銀行と同じ、ウォール街には反省の色なし(p32)

・原油価格の上昇が始まったのは2007年後半からであるが、サブプライムローンでニューヨーク株価が暴落して、投機マネーが原油先物市場に流れたため、そのころの株式市場は7200兆円で、原油先物市場の規模は15兆円程度であった(p47)

・2007年の穀物収穫量は史上最高の21.3億トン、人間の食料として10億トン、1億トンがバイオ燃料、7.6億トンが家畜飼料、かなり余っているはずなのに価格上昇していて異常である(p49)

・投機屋が原油市場と穀物市場からお金を引き上げたので、穀物も原油も価格が下がった(p53)

・シカゴには2つの巨大な取引所がある、1つはシカゴ商品取引所(CBOT),もう1つは、シカゴマーカンタイル取引所(CME)では、為替レート、金利、不動産デリバテイブ、天候まで取引されている(p55)

・ニューヨークには2つの先物取引所があり、1つはニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)、もう1つはニューヨーク商品取引所(COMEX)である(p57)

・2004年時点でGMの金融子会社GMACは、GM全体の利益の64%を稼いでいて、自動車メーカといえる状態ではなかった。2006年4月にはGMAC株の51%をハゲタカファンド(サーベラス)が買収した(p73)

・2007年8月にはサーベラスは、クライスラーを買収完了した、借り入れはシティ、ゴールドマンサックス、JPモルガン等である(p74)

・GEは現在でも天然ガス発電機メーカとして世界一の技術を保有しているが、GEキャピタルは2007年の利益の半分を稼いでいる、フォードも金融子会社であるフォードモーター・クレディットが稼いでいる(p76)

・アメリカで貧富の差が激しくなったのは、クリントン時代からである、2000年の時点で富裕層1%が半分の資産を保有している(p105)

・破綻したリーマン・ブラザーズは2007年の「最も賞賛されるべき証券会社」で1位(フォーチュン)、AIGは2007年の「優良保険会社」で1位(フォーブス)であった(p136)

・2008年のアメリカ大統領選挙は、絶対投票数でみると、オバマ;53.7%、マケイン:46.3%であり、圧勝と言うわけではない(p160)

・全世界を流通する通貨は2005年時点で5400億ドルであるが、帳簿上を流通するドルはその500倍の300兆ドル、なので人類の生存と生活を続ける実体経済に必要なのは300兆ドルの2.5%(p165)

・日本のマスメディアでは、2007年には、「日本がアメリカやイギリスのように振るわないのは、モノづくりばかりやっているから、金融などのサービスにシフトすべき」と言っていたが、 今はその声が聞こえない、アメリカでは製造業のGDPシェアは13.6%(p195)

・アメリカ財政が生き延びる手段は、米国債を中央銀行のFRBが買い取って、FRBがドル札を印刷するというイカサマ(p218)