・金持ち達は金細工師に金貨を預けて、金細工師は「預り証」を発行した、金貨を引き出すよりも預り証が流通するようになる、これが西洋における紙幣の始まり(p4)
・国が借金する理由は、政府が自ら紙幣を発行する権利を放棄して、民間銀行に委託しているから(p6)
・イギリスでは5世紀頃からアングル族、サクソン族が進出して土着化、11世紀にノルマン族の侵略を受けて征服される、3族が融合してアングロサクソンが形成(p22)
・イギリスでは各地の有力者が荒れくれ者を雇って住んでいた人を追い出した、クロムウェルがその権利を合法化してそれらは完全に彼らのものになった(p23)
・世界貿易(海外旅行含む)に必要な金額は、外国為替取引自体(2007年で1日:405兆円)の1%、残りは単なる為替取引、外国通貨の取引額は世界GDPの27倍、世界貿易の86倍、日本の1年間の貿易額:157兆円(p30)
・1998年におきた急激な円高(145→115円)は、貿易によるものでない、日本でもアメリカでも輸出入価格はそれほど変化していない(p35)
・1998年4月から外国為替を規制緩和して2008年までに日本の銀行預金残高:84兆円増加、企業への貸付残高:136兆円減少、この差額分:220兆円ば日本経済から流出していて、これがゼロ成長となった最大の原因(p41)
・アメリカの大恐慌前の通帳マネー(銀行預金残高)が80億ドル無くなった理由は、財布マネー(触れることのできるマネー)が10億ドル増えたことによる、当時は8ドルのお金を貸し出すために、1ドルの準備金が必要、1ドル引き出されたら8ドルの貸出を取り戻す必要があるという意味(p54)
・金細工師はついに、金貨等の鋳造をやめて、持っている預り証(紙幣)を印刷して貸し出して利子を取る(信用創造)というトリックのような商売を見つけた、ここに銀行が誕生する(p64)
・アメリカの南部はイギリスを中心とした自由貿易圏に属していたが、北部は工業化によりイギリス等と競争力を優位にするために保護貿易が求められていた(p83)
・リンカーンは南北戦争の戦費を調達(4.5億ドル)するために銀行家に資金提供を申し出て27~36%の利子を求められたので、政府紙幣を発行して戦費をまかなう決断をした、この時の政府紙幣は区別のために裏側がグリーンで印刷された(p84)
・この時国債を発行していたら、5%と考えても1964年までに23億ドルを払うか、元本の5倍を借り入れる必要があったと計算される(p84)
・ドルの通貨発行益によってアメリカにわたった補助金(世界がドルを手にするために支払う費用)は年間で4000億ドル、これはアメリカの国際収支の赤字額と等しい(p118)
・日本政府の国会債務の78%は、借金を返済するためのもので、国民のために使われるのは22%のみ、1968年から国民が支払ってきた税金の29%は、政府の借金のために使用、日本政府は民間銀行がつくるお金の89%を毎年借りて、75%を借金返済として支払っている(p128)
・政府が1968年からお金を創造していれば、547兆円の公的債務のかわりに、619兆円の黒字になっていた(p128)
・日本でつくられたお金の過去40年間の平均は、政府が徴収した税金の61%、GDPの約6%(p131)
・ニューディール政策が失敗と言われているのは、アメリカ経済は回復したと思ったルーズベルトが1937年5月に公的支出を削減したから(p140)