・今回の東日本大震災のマグニチュードが7.9から9.0になったのは、世界各地の観測データも加味したから、さらに、世界標準的な「モーメント・マグニチュード」に変更した最初のもの(p12)
・110年前の1896年に起きた明治三陸地震の津波の記録は15~38メートルなので、今回の津波が飛びぬけて大きいわけではない(p13)
・原発とは、ウラン235が核爆発して、その熱で水をスチームにして、そのスチームでタービンを回して電気を起こすものである(p16)
・電気が切れても、自分自身お熱でスチームをつくってポンプをまわして原子炉の熱を冷却できるという「緊急炉心冷却装置」も破壊された、1991年の美浜原発事故以来(p20)
・冷却装置が壊れた原因は、地震の揺れと津波によって、すべての電源系統が破壊され、海水をかぶり、それによってポンプ等を動かす「制御系」が壊れたから(p21)
・ホウ素は、崩壊熱とは関係がない、ウラン235を核分裂させる中性子を吸収して、核分裂を止めるためのもの(p28)
・福島原発の電源系は、1)いつも使っている電気、2)非常用のディーゼル発電機の二重防御システムであった、しかし同じ敷地内に置いてあったのでリスク管理は不十分、つまり非常時(津波、地震)には通常・緊急冷却が止まる設計であった(p36、41)
・原子炉内の水素ガスは、圧力容器から格納容器に移され、さらに格納容器から普通の空気がある建屋の中に移されて、水素爆発に至った(p44)
・東京電力は会社として責任をもって福島原発を運転する責任はあるが、設備の責任は保安院にある(p48、104)
・厳しい質問をすると答弁に立つ人は意味のないことを長々と答える、すると質問時間がなくなって打ち切りとなる(p60)
・柏崎刈羽原発が「震度6」で破壊されたのは、東京電力が安く作ろうとしたからとか、柏崎刈羽原発が「震度6」で破壊されたのは、東京電力がわざと弱く設計したとか、工事の手抜きがあったわけではなく、もともと「震度5ぐらいの揺れしか持たない」ように建設されていたから、ただし浜岡原発は震度7まで耐えられる(p63、115)
・現在の原子力発電所が危ない理由は、1)地震や津波が来ると壊れるという危なさ、2)危ないことがわかってても、知らされない、3)万一事故が起きた時の対策がとられてない、という危なさがある(p78)
・ウラン235が核爆発して、熱を出して電気を作るときに発生する核分裂生成物の放射線は、最初にウラン235が持っていた放射能の約1億倍、これがもとの放射能レベルに下がるまでに10万年、燃料そのもののレベルになるには300万年かかる(p121)
・現在は、放射性廃棄物を人間環境から隔離しなければならない期間を、10万年を目安にしている(p122)
・核分裂生成物は、多くの半減期の長短のある物質が混合しているので、一般的には30年程度ととらえるべき、簡単な目安として、1)最初の4日間で1000分の1、2)次の4か月でさらに、10分の1、3)それからはあまり減らない(p123)
・今回の爆発では、幸いなことに、ほとんどが太平洋上に流れたが、一部は西北の法に移動した、今回は偏西風という日本の風(神風)に救われた(p147、156)
・広島の原爆で使用されたウラン235は、数10キロ程度、福島原発の燃料装荷量は、1号機:69トン、2~4号機:各々94トンで、合計351トン、原爆の場合は純度90%、原発は4%なので、原爆換算で数百倍程度のウラン235がある(p150)
2011/5/5作成