・フランス企業が業績を低下させているのは、欧州危機の影響だけではなく、1)労使関係の硬直化、2)経営者が新しいことに取り組もうとしないことにある(p22)
・東ドイツを統合したい西ドイツのコール首相は、フランスのミッテラン大統領に、ドイツがマルクを放棄して、フランスとの共同通貨を用いることを条件に、統合を認めてくれることを提案したので、ドイツのユーロ離脱はありえない(p27)
・ギリシアでは民間企業が破綻するとその企業を国有企業にした、それにより破綻した企業の従業員は国家公務員になった、その結果、ユーロ加盟により彼らの賃金はドイツの8割程度まで上昇した(p33)
・アメリカの石油生産は、シェールオイルを含めると 2017年にサウジアラビアを抜く予定(p42)
・中国にはアメリカを超える世界最大のシェールガス埋蔵量があるとされるが内部の砂漠地帯にあり、取り出すときの水の入手が難しい(p48)
・世界の貿易額は年間約15兆ドル、その決済は90日として3.75兆ドルが必要となるが、それを賄えるのはNYのドル市場のみ(p53)
・日本では、CNG(圧縮天然ガス)車ではないが、タクシーがLPG(液化石油ガス)を使っている。製造しているのは日本の自動車会社のみ、シェールガスは船舶にも利用できるので、船舶用天然ガスエンジンの開発も進められている(p57)
・国有化されたGMでは、従前の労使協約がすべてキャンセルされて、機械工が電気工の仕事ができるようになった、日本では当たり前だが、GMにとっては画期的(p63)
・アメリカ人の生活は自動車なしには考えられない、全米を走行する乗用車は2.3億台、20年間使用するとして、年間1100-1200万台の更新需要が発生する、販売が低迷した期間が4年も続いたので、繰り越し需要が少なくとも2000万台はあるだろう(p66)
・2013年以降、世界経済を牽引するのは、シェールガス革命と自動車市場に支えられたアメリカ経済(p67)
・高速鉄道料金は普通路線の3倍程度で高すぎる、LCCの登場により高速鉄道の優位性も薄れてきた(p87)
・天安門事件は、学生と知識人の運動であったが、今日のデモは「失業者の運動」(p91)
・2012.9.19以降のデモが一気に抑え込まれることになったのは、デモ隊が文化大革命を始めた毛沢東の肖像画を掲げるようになったため(p93)
・中国政府が恐れているのは、デモの勢力と中国人民解放軍が合流して巨大な勢力になること(p94)
・北朝鮮のミサイル発射は、北朝鮮の意向というより、瀋陽軍区の意向(中国政府への恫喝)(p103,104)
・日本には、横須賀第6と佐世保第4の大型ドックがあり、アメリカの原子力空母が修理できる、それがないとアメリカまで帰る必要あり(p114)
・オスプレイは、滑走路が不要、ヘリの状態で庭に着陸、アメリカ人を救出したうえで、高速の飛行機モードにかえて沖縄に戻ってくる(p120)
・サムスンの最大工場(亀尾)は、7兆円の設備のうち4兆円以上が日本からの製造機械の輸入(p127)
・サムスンは重電部門をつくろうとしたが諦めた、1)人材なし、2)クレーンがつくれない、3)体系的な技術力がない(p130)
・日本の綿糸が発展したのは、大阪紡績が世界に先駆けて電灯照明を導入し、それを他産業にも広がったため(p139)
・2011年の技術輸出による受取額は 2.38兆円、支払額は 0.41兆円、差額の約2.0兆円は特許で稼いでいることになる(p144)
・グーグルはモトローラの事業が欲しいわけではなく、アンドロイドを守るための武器として、モトローラが持っている 2.4万件の特許が欲しかった(p146)
・新幹線に乗って揺れを感じないのは、世界最高水準のレール(1メートル80kg)、を使っているから(p152)