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summary

中国の終わりのはじまり

中国の終わりのはじまりの写真

・黄文雄と石平という、中国を良く知る論者二人が対談し、意見が一致したのは、日本人の中国観、とくに「これからは中国の時代だ」といった幻想を抱いている人達の中国観がいかに間違っているかということ(p2)

・不動産投資の減少により、鉄鋼産業は 2012上半期において、連盟に加盟しているメーカの利益は、前年同月比で 95.8%減少した(p18)

・文化大革命以後は、技術及び資本蓄積ができていないので、脆弱な経済、海外資本が引き揚げてしまえば、あっというまに経済が崩壊する(p21)

・毛沢東は5%の人々を革命への反逆者として「社会の敵=黒五類」と位置付けた、昔の地主とか、資産家等、普通の庶民以下の貧乏になった(P23)

・天安門事件(1989.6)以降は、誰も中国共産党の革命理念を信じなくなった、そして共産党がとったのは経済を成長させることによって自分たちの政権の正統性を主張した(P24)

・中国では毎年、新たな労働人口が900万人生まれ、定年退職者が100万人、1%の経済成長で100万人の雇用創出なので、8%成長が必要、それはハイテク産業で、伝統産業ならその数倍(P33)

・中国政府がこれまで「保八」を維持できたのは、外資の取り込み、輸出の拡大以外に、公共投資を行ったから(P34)

・中国政府はこの数十年間で経済規模が約100倍になった、それに対してお金の流通量は800倍になった(P38)

・ベネチアが没落したのは、地中海貿易から大航海時代という時代の変化があったこと、1618年から北方ドイツで宗教戦争が起きて、ドイツ地方でベネチア商品が売れなくなったから(P41)

・日本はGDPに占める個人消費の割合が60%、それに対して中国では34%、しかもその割合は年々減少(p43)

・中国では富が大金持ちに集中している上に、中国の80%の富裕層が、中国製のものは基本的に買わないと答えている、富裕層の67%が海外で不動産購入している(p44)

・中国共産党は誰も世襲をしていない、後継者となっていた一番の側近から消えていく(p73)

・南巡講和以前に、一度、鄧小平の権力は落ちた、北京では誰も聞かなくなったので、南の深セン等に行って講和をした(p85)

・現在の中国は、清の時代の最大版図を、中国の伝統的な固有領土と主張している、万里の長城の外側で起きた歴史まで自国に都合のよいように利用している(p114)

・反日暴動のどさくさで、公安関係者とヤクザに経理室を襲われた台湾企業が多かった、彼らは帳簿を持っていく、使途不明金等の弱みもあるので訴えられない(p121)

・中華王朝の皇帝がローマ皇帝と異なるのは、ローマ皇帝は法は超越できないが、中華王朝ではできた(p135)

・清国が1761-64年にかけて編纂した「皇清職貢図」によれば、イギリスもオランダもスペインも、バチカン法王庁も、中国の朝貢国と書かれている(p146)

・日本語は漢字とかな、が交じり合う、つまり、視覚文化と聴覚文化が調和している。日本語は物事を総合的に見ることができる言語(p169)

・中国国内では、農村から都会へ流れ込む国内盲流(民工)が年間2億人いるが、その2-3%が国外へ流れる(p182)

・クリントン国務長官が、20年後に中国は最貧国に転落すると発言したのは、50万ドルを投資すれば無条件で移民として受け入れるというのに対して富裕層がどんどん流出していることを知っているから(p184)