・ウィルソン主義から100年、それを根底から否定するような姿勢をオバマ大統領は見せ始めた。民主主義を対外的に広めるという基本方針、その実践のために強い軍事力も必要という思考は当然であった(p24)
・オバマ氏の謝罪外交(欧州において、イスラムに対して、中南米において、奴隷制度において)は前例がないこと(p45)
・上院議員としてのオバマ氏は、とにかく軍事力の増強につながる法案にはすべて反対した、一期目に宣言した核兵器廃絶の提唱もその延長線上(p55)
・2011.12にはイラク駐留の全米軍の撤退を終えた、アフガニスタンには10万の部隊を駐留させたが、2012年になって規模縮小を述べはじめ、2014年以降には全て引き上げることも示唆している(p64)
・第二次世界大戦は、アメリカの巨大な軍事力がなければ、勝者はドイツや日本となっていた(p76)
・アメリカのモンロー主義は「孤立主義」として認知されているが、実は、南北アメリカの地域に外部からの介入があれば、アメリカ合衆国は軍事力を使ってでもそれを排除するという宣言(p76)
・容疑者に水におぼれる感覚を与える「水責め」は、有効な尋問法として、グアンタナモ収容所では認められている、拷問ではなく強化された尋問方法として(p81)
・アメリカの国防予算において、アジアへの旋回を証明する新部隊や新兵器のアジア配備はなにもない(p104)
・インドやパキスタンは、核武装を果たすまではアメリカから、その動きを敵視され、非難されたが、いったん配備を確実に果たしたとわかると、アメリカを含めて国際社会の態度が変わる(p108)
・2012年の大統領選では、オバマ氏:6590万に対して、ロムニー氏:6093万票で、51%対47%で、わずか4ポイント差であった(p123)
・高所得者層への厳しい態度はオバマ氏の一貫した姿勢、年間25万ドル以上の所得を高所得者層と見做している、その一方で中間所得・低所得者層には減税措置が示された(p139)
・2011.9から始まった抗議デモ(ウォール街を占拠せよ)では、何か月もホワイトハウスに近い広場で占拠が続いたが、施設に侵入・道路ブロック時には退去させたが、あとは放置していた(p146)
・大統領選において、黒人の実業家は黒人社会では裏切り者扱いになった、2012共和党から立候補しようとしたケイン氏は、ずっと昔の「セクハラ疑惑」で撤回せざるを得なかった(p156)
・1992年にはアメリカの有権者全体の87%が白人であったが、2012年にはその比率は72%まで下がった。相対数は着実に減る一方である。2012の選挙において、白人全体ではロムニー氏に59%投票した(p157)
・年間所得が5-10万ドルの中間層は、ロムニー氏が53%、10万ドル以上でも54%(p160)
・オバマケアの法案のポイントは、新たな保険制度は創設しないが、メディケイドの拡大や公的支援の増強で、3200万人増やすことを目標とする、創設の先送りとなった、それでも可決は219vs212(下院)という僅差、当時民主党から34人が反対した(p168)
・メディアは民主党を応援しているので、ニクソン大統領(ウォーターゲート事件)のような事例はまず無い(p180)