・第二次世界大戦で最も悲惨な戦場となったのが、旧ソ連のレニングラード。ナチスドイツによる900日に及ぶ封鎖にあって人口が戦前の319万から100万人の命が失われた(p21)
・ヒトはあらゆる高等哺乳類のなかで、きわめつきの「同種食い=共食い」をする種である(p27)
・共食いは病気感染のリスクが高まるので、共食いをする個体は淘汰されてきた。しかし人間は火を使うようになってこの感染リスクを軽減した(p28)
・生殖サイクルの長い動物は、基本的に産めば確実に成体へ成長する。増え過ぎないように子孫の数を極力抑えるので、減り始めると加速度的に数を減らして絶滅する。かつてのマンモスのように(p29)
・ヒトは、共食いをするか、それがいやなら肉食獣の餌になるか、それもいやなら戦争をして人を殺すしかないという原罪を持っている、なのでヒトは文明をつくり人へ進化した(p30)
・人類がサバンナに進出した後に、ヒトは生きぬくべくあらゆる生存戦略を展開して、数多くの亜種ができた。肉食獣に対抗しようとした型、木の根っこをたべる完全草食型、その中で生き残ったのは「頭のイイ」亜種だった(p44)
・フォードとトヨタが自動車産業の分野で行った近代化(工程分割によるライン化)は、食の分野でも起こることである(p53)
・マクドナルドのハンバーガーは、食べてみて「おいしい」という方向ではなく、「まずくない=人工的」という方向で発展してきたが、お腹が空いている人は満腹になるので、それを繰り返していれば「おいしい」と感じるようになる(p71)
・食材は「天然」「自然」に近いほどまずい、これが基本原則。これをどうにかして食べれるようにする、できれば美味しいと思わせるようにするのが、長年かけて発達してきた代表料理となる、天然の素材ではなく、それを生かそうと人類の叡智を傾けた料理がおいしい(p73、75)
・刺身を食べるには、獲った魚を丁寧に処理して、きれいな水(淡水)につけて洗い、切った部位も徹底的に洗って寄生虫を駆除する、海魚の寄生虫は淡水で殺すことができるので、大根を細切りにするのは、そこから染み出るジアスターゼ(酵素)が最近の繁殖を防ぐ、わさびも抗菌効果がある(p74)
・中国では食用油が足りなくなって、ヘドロから不純物を化学処理して取り除いて純粋な油に還元した油が「美味しくて」売れている、地溝油という(p79)
・中華料理が世界で受け入れられているのは、水と食材の状態がよくなくても美味しい料理方法だから(p80)
・狂牛病の問題で牛肉は肉骨粉に使えなくなったので、くず肉を原材料として、練り固めたピンクスライムを食肉メーカ(BPI)が作った(p85)
・キュウリにハチミツ=メロン、羊羹とバターでスイートポテト、プリンと醤油でウニ、ミカンと醤油と海苔=イクラ、アボガドと醤油=トロ、醤油ラーメンにバニラアイス=豚骨ラーメン等、人間の味覚はごまかせる(p88)
・ヒトの脳は食について出す命令、1)糖分を最優先、2)消化の良い状態で摂取、3)余分のエネルギーは脂肪で蓄える、人間の肉体は飢餓状態を前提にしているので、過栄養の対処が遺伝子に組み込まれていない(p91、97)
・日本のマクドナルドは、世界で唯一、メニュー写真通りにハンバーガーが出てくることで世界的に有名になっている(p103)
・日本マクドナルドの営業利益5倍増のカラクリは、直営店の資産を切り売
りしていた、これが2013年に本国にばれて2013.8から陣頭指揮から外れた(p113)
・ユニクロと柳井氏が嫌われるようになったのは、第二次政権となる2005年以降、2002年までのユニクロは、安くて質のイイ衣料品で若者たちの味方であり高く評価されていた(p118)
・悪徳企業は「客」をだまして暴利を貪る、ブラック企業は基本的に客をだまさずに、従業員からむしり取る、客の支払で儲けを出す必要は無いので、安くておいしい(p123,125)
・ライバルが出てきたFCのオーナーをして取るべき道は、質(味・サービス)を徹底的に下げて、お客が減らないタイムラグを利用して、利益の拡大を図る。その利益を外にアピール、株式上場する(p147)
・マクドナルドの独特のシステムとは、FC加盟権を安くしたが、サイドビジネス目的を許さず、住居から離れた場所への移動を強要した(p151)
・1969年に大統領となったニクソンは、ひそかにある法案=マクドナルド法案を通した。16,17歳に対する最低賃金を20%さげた、これにより20%の収益アップとなった(p155)
・マクドナルドはハンバーガー販売業ではなく、不動産業であったように、サブウェイは、サンドイッチ販売業ではなく、FC加盟権という権利販売ビジネス(p159)
・1968年にマクドナルドと取引のあった175の食肉加工業者は、その後、20年でたった5社にまで減った(p164)
・古代文明(エジプト、インダス、黄河、アマゾン文明等)は多くは砂漠化している、文明が生まれた結果、砂漠化した。アマゾンは自壊した後に自然回復した(p197)
・欧州は19世紀以降、必死に環境改善したが、それでも2世紀かかった。しかも外から食糧や資源を持ちこむことが前提、日本は1970年代に公害が発生したが、豊富な水と急峻な地形で20年足らずで洗い流した(p210)
・空母打撃群は、同じ艦隊構成を3つ用意して初めて実戦運用できる、待機・整備・訓練。その維持費は3兆円、製造単価を載せれば天文学的(p225)
・欧州列強が植民地経営から撤退して、それを担っていた企業は、空母打撃群を維持しているアメリカ企業へ鞍替えした、石油:スタンダード石油、穀物:カーギル、国際金融:ロスチャイルド系マフィア、化学薬品:バイエル等、水:ヴェオリア等、建設:べクテルとなった(p226)
・アンモニアが合成できれば、カリウムと合成して硝酸カリウム=無色火薬の原料となり、チリ硝石やリン鉱石に頼らずとも火薬が製造できる。1912年に合成アンモニア量産が始まったことと、その2年後に第一次世界大戦がはじまったのは偶然ではない(p238)
・化学肥料は、たんに目的の作物だけが成長するだけで、大地の力が回復するわけでない。なので一種の砂漠化が起きる(p241)
・アメリカのコンビニで発売している食料品のじつに8割が世界では禁止さ
れることになる、とくに低脂肪、ゼロ脂肪をうたい文句にしている「オレストラ」は下痢や便失禁を引き起こす(p254)
・アメリカ食品医薬品局では、100ミリリットルのマッシュルームの缶詰に
は、19匹の蛆虫と、74匹のダニが混入していても、健康上、問題が無いと定められている(p256)
・日本の戦後の食糧難は、戦前に3割以上を依存していた「外米=朝鮮半島、台湾」がストップしたのが原因、10年の間に休耕田を復活して国内需要を賄えるようになった(p273)
・アメリカ産のコメは日本のコメの3割程度という場合は、インディカ米(長粒子)、日本人の口にあう単粒子(国宝ローズ)はアメリカでも日本と同じ値段(p277)
・アメリカでシェールガス革命が起きた途端に、地球は徐々に寒冷化していると発表した(p284)
・日本で不耕起栽培の一つ「冬季湛水法」は、1994年についに完成した、農薬や化学肥料を減らした不耕起栽培は佐渡が島や兵庫県豊岡市でも成功した(p289,290)
・稲はF1品種にならない唯一の穀物、これは一世代しか使えない種子で儲けてきたモンサントにとっては、まさに天敵というべき存在(p296)