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summary

大前研一 日本の論点

大前研一 日本の論点の写真

・過去30年の歴史を振り返ると日本を変えるチャンスは3回あった、1)自民党一党支配が崩れて55年体制が終焉した細川政権、2)小泉政権のとき、3)橋下市長の登場の2012年頃(p5)

・公的債務の解決策として、増税・歳出削減・経済成長・低金利・インフレ・戦争・外資導入・デフォルト、しかないとされている(p21)

・人口や所得が増えていた時代は、所得・利益というフローに対して課税すれば良かったが、今度は資産に対する課税体系へとコンセプトを変える必要がある(p28)

・2011年現在で日本国を運営していく予算は220兆円だが、一般会計とよばれるのは92兆円、不足の半分は税金ではなく、保険・年金などの特別会計で処理、国債償還・利払いも同様(p32)

・失われた20年で得るべき最大の教訓は、ケインズ以降のマクロ経済理論は通用しない、バブル崩壊後に20年間で300兆円もの財政投融資(財政出動)、ゼロ金利・量的緩和を続けたが、効果が無かった(p37)

・アメリカでも、サブプライム問題でひっくり返ったのは、中流以下の低所得者層で、中堅企業の部課長クラスから上の層はほとんど困っていない(p39)

・私(大前氏)は25年前に平成維新を訴えた、一つ正しかったのは、国民の平均年齢が50歳を超える2005年を過ぎたら、改革はできなくなるというもの、どんな組織も平均年齢が50歳を超えたら変化を嫌うようになる(p47)

・今、世界で本当に隆盛を極めているのはBRICSではなく、スイス・デンマーク・フィンランド・ノルウェー・アイルランド、シンガポールなど、人口が500-1000万人クラスで、政治・教育・生活の質が高いところ(p49)

・お金を使ったら人生は豊かになるし、子供や孫からも感謝されるという方向が大事、そのアイデアは「大前流 心理経済学」に詳しい(p59)

・ホンハイ精密工業は、EMSで世界最大手で、意図的に
自社ブランドを持たないことで、他のほとんどの有力メーカのブランドを手がけている(p63)

・日本企業が長年手塩にかけて開発してきた製品は、今やすべてスマートフォンのアプリになり、アイコンに収まるようになった(p65)

・主役はアップルやグーグル、それを取り囲むサポート部隊はほとんどが台湾勢、その指示通りに動いているのが中国企業というのが世界のエレクトロニクス業界の構図、日本企業はいまだにリストラとコストダウン(p67)

・ネット時代の三種の神器は、ポータル・決済・物流、この三つの分野をしっかり握っているのがアメリカの強み(p68、75)

・日本のメーカが海外で生産した製品、OEM製品は貿易統計上は輸入にカウントされ、これが貿易黒字を減らす要因、この動きは5-6年前から(p73)

・救急車が有料で無い国は、日本・イタリア・イギリスくらい、他国の相場は2-4万円程度(p109)

・憲法改正は、敗戦国に限ってみても、ドイツ:57、他に、フランス:27、カナダ:17、イタリア:15回、中国と韓国:9、アメリカ:6回である(p123)

・大阪と京都が一緒になれば広域行政区域として大変なパワーとなる、関西圏は商圏でいうと世界第四位、ロンドン・ニューヨーク・東京、そして関西()p130)

・地域振興のため、マハティールマレーシア首相、台湾李登輝総統、中国薄き来など、プロジェクトを組んでやってきたが、構想を練ってから見通しがたつまでに最低10年はかかる(p143)

・この10年間に起きた変化は凄まじい、もはやG7,8の先進国中心の時代ではなく、インド・ブラジル・中国などを加えた、G20の多極化時代に突入している(p152)

・米メディアは10年以上前に中国シフトに切り替えている、日本からの移民100万人に対して、中国系は400万人を超えているからアメリカの態度は次第に中立になる(p165)

・北方領土の四島一括返還は、日本とソ連の接近を恐れたアメリカ(ダレス氏)の差し金で、ソ連に四島一括返還を求めないと沖縄は返還しない、という条件(ダレスー重光会談)だったから(p167)

・福島原発5、6号機が外部電源を喪失しながら助かったのは、6号機の非常用ディーゼル発電機が空冷式であり地下に入らず、高所においてありその一台が5,6号機に電力を融通したから(p178)

・チェルノブイリの10分の1程度の放射能をばらまいた福島第一原発事故では、放射線の直接的なダメージで死亡した人はゼロ(p187)

・海外で「あなたの宗教は何ですか」と問われたとき、「自分は無心論者です」という答えは避けるべき。自制心がきかない、自分しか信じていない、何をするか分からない、と思われる(p199)