・トヨタは2021年9月に世界で約90万台の生産を予定していたが、それを54万台にするとした、新型コロナウィルス感染の再流行が供給に大きな影響を与えるという判断、10月には国内14工場にある27の生産ラインを全て停止するとした、9月には4割減産をした。安価な部品を新興国の東南アジアで生産しているが、モノの生産が止まったから(p17)
・中国は2021年9月からの国定教科書の採用に合わせて全ての改革を進め、これに反する行為を行なったものを粛正する方針(全面的な自由の剥奪)を示した、高級消費財などに関する融資を禁止する命令も春令、西洋の文化や教育価値観「普遍的価値」を否定しており、これが今回の文化大革命の根底にある(p26)家庭教師の禁止、外国教育の禁止、外国教師による教育の禁止、ITを使った学習塾の営利事業の禁止、ゲームなどの検閲強化など(p115)
・中国は三峡ダムを造り大陸の大きな水の流れを変えた、100万人を超える住民を立ち退かせて、全長600キロの貯水池を建設した。その結果、黄海に流れ込む水の量が減ったことで温暖化を招いた、海水面の上昇により、それまで大雨が降らなかった九州山地の西側、瀬戸内海に大雨被害が出ている(p27)台風も中国大陸に向かうものが出てきた(p28)
・効率的な電力利用のために必要なのが「蓄電技術」で、全個体電池が重要となる。現在のリチウム電池に比べて、安全性・耐久性に優れるが、寿命が短い(p32)
・再生可能エネルギーによる発電は、実際のエネルギー効率が悪いが、太陽光や風は火力などと異なって無料で利用できるので帳尻が合っていたが、太陽光パネルの原料であるシリコンが5倍も高騰すると、価格メリットが亡くなり意味がない(p38)
・各宗教における食の禁忌は宗教的な意味以外に、地域の農業生産量で人口分の食糧を自給する機能がある(p43)
・モデルナ、ファイザーによるワクチン開発が進むほど、他の製薬メーカの後退が顕著になる、理由は他の製薬メーカは、それより良い数値が出ないとワクチンが承認されないから(p62)
・バイデン政権の「グリーンニューディール=3.5兆ドル」は、太陽光・自然エネルギーに投資するというエネルギー革命であるが、これは机上の空論に終わるだろう、利上げ(テーパリング)が決まっているから、インフレ率が2%を超える状態で景気刺激策を行ったら過剰景気となる、お金の調達のための国債金利は何%となるのか見通しが立たない(p77)
・2021年を代表する国際情勢トピックは、アフガニスタンのガニ政権の崩壊、タリバンによる全土掌握、そしてタリバンは中国と接近し、和平協定を結んだ(p87)
・現在日本企業が国内で作っているものの多くは、オンリージャパンである、日本でしか作れないものしか国内で作っていない(p104)
・そもそもEVには冬の寒い時期にパフォーマンスが落ちるという致命的な欠陥がある、バッテリー性能が下がっている時に、駆動系に加えてヒーターまでも全て電気で賄わねばならず、想定外に早くバッテリーが消耗し外出先で電欠が起こりやすくなる(p127)
・中国で資源が枯渇したら何を行うか、習近平が2021年になって70回以上発言した「共同富裕」=共産主義への先祖返り、である(p137)
・羽田空港に第三ターミナルが駅、ANAの第二ターミナルの国際化が進み欧米便への長距離便も飛ばしているので、地方空港から韓国を経由するメリットがなくなりつつある、以前は、日本のローカル空港から羽田、そして電車で成田に移動してアメリカに行くのと、地方空港から仁川でトランジットしてアメリカに行くのでは後者が有利であった(p149)
・新型コロナウィルス禍によって、EUに国境が再び引かれた、EUは解体状態にある(p157)中国企業傘下にあるラオックスが真っ先に逃げ出した(21年8月に13店舗中、7店舗を閉店)ことには注目に値する、この先、中国からのインバウンドに未来はないと知る「上からの指示」に違いない(p161)
・アストラゼネカでさえも赤字になるかもしれない、儲かるのはファイザーやモデルナ、アストラゼネカはメッセンジャーRNAでなく、従来型ワクチンなので、不利だった(p165)
・創薬ができる国は日本を含む先進10カ国程度に限定される、製薬は他者からのノウハウの移植でも可能である(p167)2017年から装薬を保険の一部とする考え方に変わってきた
・一日あたりの売上高が15万円以下なら1日あたりの協力金額は6万円となる、15万円の売り上げのお店が6万円の純利益を出すのは極めて難しい、せいぜい10%程度であ流ので、60万円の売り上げが必要になる。従ってコロナで苦しんだ飲食店は中小ではなく、セーフティネットから漏れている一定規模の外食産業である(p183)本格的な淘汰はコロナ収束後に訪れる、協力金も雇用調整助成金もなくなれば本来の需要に合わせたマーケット規模にリセットされる(p184)