・最初は「スパルタ対エーリス」間の戦を終わらせるために利用されたオリュンピア協議会であったが、その成功を見た他のポリスも参加したため、やがて全ギリシアのポリスが参加する一大イベントとなった。全ギリシアのどこで戦争が起こっていようとも、どんなに長引こうとも、4年に1度の協議会では休戦を余儀なくされ、表ではスポーツ大会、裏では外交交渉が設けられ、終戦へ向かう良い契機となった、これが「平和の祭典」と呼ばれる背景である(p29)
・国民投票の政治的役割は、民主主義精神に従って国民の信を問い、これを国政に反映させるものではない、政府が期待しているのは、国民投票の結果を政府の意思に追従させ、政府の意向に逆らう反対派を黙らせることにある(p46)
・大破局とは「誰もそれを予測していない」時に起こるもので、アナリストたちが「危ない」と大合唱している時には起きないもの。誰も予測していない時は、それが起こらないようにする対策も為されていないから(p61)
・お茶についても、自然の味わいを楽しむという発想はなく、自分の好みの味になるまでいろんなものを混ぜて味を「ねじ伏せる」ミルクを入れることで、カテキンが破壊、砂糖を混ぜることでお茶の健康飲料としての意味は消え失せ、単なる甘ったるいジュースとなる(p79)
・そもそも「民主制」というものは、貧しく社会が不安定で、」政治経済がシンプルで、常に部族が存亡の機にさらされていた厳しい環境の中で生き抜いていた遊牧民の中から生まれた制度である。複雑な政治経済機構を有していた農耕社会からは、自然発生的には生まれなかった、専制君主などはなじまない(p92)
・アメリカ合衆国が成立した直後に「シェイズの乱:1786-87」が起きた、反乱自体は大した規模ではなかったが中央政府は鎮圧に難儀した、常備軍を持っていなかったので。この事件を機会に、中央政府に強い権限を与えた「合衆国憲法」が成立することになった、これにより、合衆国憲法(連邦主義)を支持する連邦族(共和党)と、連合規約(州権主義)を支持する反連邦族(民主党)という派閥争いが発生することになった(p133)
・ヒトラーが第二次世界大戦の直接の契機を作ったのは確かだが、彼を育んだのは、フランスであり、アメリカであり、イギリスである。フランスがナチスの卵を産み落とし、アメリカがその卵をかえし、イギリスが破壊神にまで育て上げた(p152)