・貿易は黒字の方が良いのだと信じ込み、たくさん輸入している方が実は豊かなのだという考えには同意できない人がいる。そのような人に対して「それでは日本国内での貿易収支(収支のこと)を考えてください」ということにしている。東京と東京以外のそれを計算すると、東京が凄まじい赤字で、他はオール黒字。この結果を誰も不自然に思わないだろう。貿易黒字を出すことはイコール「儲けている」という意味ではなく、ただ単に輸出入の輸出部門の数字が多いだけに過ぎない、その逆も同じ。アメリカは貿易赤字を続けているが、経済成長には無関係である(p5)
・中国側はなぜアメリカでの価格を上げないようにしているのか、中国製でなければダメというものではなく「代替品」だから。中国もそれを意識していて、輸出も減っているが価格も下げている、中国がアメリカから輸入するもの(農産物中心)は、価格は上がっている(p19)
・ファーウェイはアメリカのグーグルが提供するアンドロイド端末向けのデジタルコンテンツサービスを止められたら使い物にならない。Googleは取り消す方向なので、日本ではファーウェイスマホはディカウントされている(p23)ファーウェイはバックドアの存在が世界から指摘されてアメリカ側に「安全保障の脅威」を掲げられた、これはトランプの功績である。オバマ大統領は騙されていた。今の対中強硬政策は共和党も民主党も妥結している、オバマは聞く耳を持たなかったが、トランプは議会の警告をよく聞いている。議会ではトランプを評価していることを、日本の新聞は書かない。(p25)
・日本はアメリカとの対話で、貿易黒字(ドル債を持つのでアメリカの金利は上がらない)の代替に資本輸出をするという形(リサイクリング)をすると言っていた、さらに筆者なら「アメリカの企業にも投資して、そこで雇用を作る」という、日本の資本でアメリカにおいて現地精算をする、すると日本の貿易黒字はへり、アメリカの雇用創出に貢献した、中国政府が持ちかけた「アメリカ産のものを大量に買って貿易黒字を減らそうとした」のは間違いであった(p32)生産はアメリカ国内、日本は資本のみ出して。経営者は全てアメリカ人、ここまで割り切るとアメリカも文句はつけられない(p33)
・TPPにベトナムが入ったのはベトナム政府が覚悟を決めた証ではないか。今後は、国有企業はかなり消えるはずである。こうしたベトナムの動きは、旧ソ連に支配されていて独立したバルト3国の動きと近い。バルト3刻は社会主義体制と決別し、飛地にもかかわらずEUに加盟した、EUに入るということは資本が自由化されるので社会主義体制には戻れない(p43)
・国際社会には各債権国の代表者の集まりである「パリクラブ」があり先進国中心に22カ国が参加しているが、そこが常識的なルールに則って調整を行なっている。中国は一部の議論を除いて入っていない。債務国が返済できなくなった時、リスケジュールにより返済可能な額にする、あるいは返済猶予がパリクラブの役割、土地をよこせ、99年間の運営権をよこせ、という振る舞いは戦争を誘発するので御法度である。一対一路はそれをやっているので信じがたい逸脱行為である(p47)
・貿易黒字の累積額と対外債権の純対外債権額の金額は一緒だから中国の対外債権額は正しいが、政府と民間に分ける作業において中国ではその境が不透明なので、政府の額がわからない。これは為替に依存する、中国は為替を自由にしていないから、この対外債権額の評価はなかなかしづらい(p51)人民元相場を自由にすること自体、海外取引を全部入れることなので、中国にはできない、だから人民元の暴落はない(p53)
・李克強指標と呼ばれる三つの指標があり、これは信頼をおいていた、1)電力消費量、2)鉄道貨物輸送量、3)銀行融資額、これも調べてみると嘘だと判明した(p84)
・庶民の幸せは自分たちがどれだけ良くなるかではなく、周りに金持ちがいないこと、中国共産党が政権を取った直後に全国民から熱烈な支持を受けたのは、外国人や金持ちを中国から追い出したことであった(p111)
・国民党軍が台湾のありとあらゆる物資を強奪して海外に持ち出したことで、台湾内は猛烈なインフレに襲われた。その上で国民党は通貨切り替えを断行した。台湾紙幣4万円に対して、新貨幣1円という無茶苦茶なものであった、1947年2,28事件はその延長線上で発生した。もし日本時代を体験していなければ、そのまま唯々諾々として国民党の統治を受けただろうが(p144)