suu3.jp 戻る

summary

1940年体制(増補版) さらば戦時経済

1940年体制(増補版) さらば戦時経済の写真

・イギリスやイタリアでは、石油ショックにより経常収支の赤字が拡大、その結果、為替レートが減価した。これにより輸入物価を引き上げ、それにより国内インフレが進む、それが賃金を押し上げ、国際競争力向上を打ち消した。こうして、イギリスやイタリアの通貨に対する信任は失われた、これに対して、日本では賃金上昇圧力が低かった(企業別労働組合)ため、輸出が増大し、経常収支黒字が拡大、円高となり輸入インフレを軽減でき、国内インフレが抑制、輸出拡大により不況も克服された(p212)

・1940年体制の中核部分の、官僚制度と金融・税財政制度は大きく変化した、その象徴は、1)日銀法の改正、2)大蔵省、通産省という名称の消滅、3)金融制度の代表であった長期信用銀行が消滅、4)都市銀行が再編、しかし、根強く残っている分野として、1)税・財政制度(=所得税と法人税を中心、消費税の導入くらいが新しい)、2)地方財政が国の財政に大きく依存する、3)日本型企業の閉鎖的体質である(p216)

・日本型企業の要素である、企業別労働組合、年功序列賃金、終身雇用は変わったが、残っている点として、閉鎖的で外に向かっていない、経営者の市場がない、内部昇格者が多く、改革の意欲を持たず現状維持勢力になってしまう、ビジネスモデルを継続する(p222)

・日本的、と言われているものは、40年体制的なものである、この体制は日本の長い歴史から見れば異質なものである(p231)

2025年6月9日読破(最終章のみ)