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summary

危機と金(ゴールド)

危機と金(ゴールド)の写真

・貨幣には3つの機能がある、1)交換機能、2)価値の尺度、3)価値蓄蔵の手段、である(p4)

・2010年の1ドルの価値は、1913年の1ドルから、0.045まで下落、逆に言えば、1913年の1ドルには、いまの22ドル以上の価値があった(p6)

・歴史的にみても、金の値上がり率がインフレ率を上回っている、殆どの場合、インフレ率より2.4倍以上の値上がり益が出ている(p9)

・アメリカが誕生して240年になるが、持続的なデフレは3回しかない、1814~30年、1864~97年、1929~33年、その間、金価格のみ上昇した、2008年のサブプライムローン・バブル崩壊以降、4度目のデフレに突入しそうな気配(p15)

・1871年という大昔を起点=100として指数化すると、140年のあいだ、商品の実質価格は、傾向的にはあがりもせず下がりもしていない、つまり商品はインフレヘッジには不適切(p33)

・株、債券、商品といった伝統的な金融商品が苦戦すればするほど、金が光り輝く、トロイオンス当たり金価格を、長期債価格で割った数字である、金の対国債倍率は、1996~2004年の3.5倍以内を抜け出して、2010年末には11.3倍になった(p36)

・最近の金価格の上昇は、世界中の政府や中央銀行が急激に貨幣供給を増やしていることを反映した金高に過ぎない(p52)

・消費者物価指数で実質化した金価格は、1971年=100とすると、最近でも600程度、最高価格の900に達していない(p55)

・日本ば金本位制を採用できるほどの金準備を持てたのは、日清戦争に勝って、巨大な賠償金をもらえることになり、それをほぼ全額ロンドン渡しの金地金や英ポンドで受け取ることで、金準備が280トンも増えたから(p104)

・戦争に勝利して賠償金として金地金を得た例は他にもある、普仏戦争においてプロイセンがフランスより、ナポレオン戦争でイギリスがフランスより等(p104)

・1929年直後に、1ドル=3~4円相当が適正レートと思われていた時期に、1ドル=2円という高レートで金本位制に復帰したので、日本から大量の金の流出(殆どがアメリカ:609トン)が起きた(p107)

・デフレ自体には経済成長を阻害する作用はないが、経済が事実上の独占企業によって牛耳られている世界では、デフレになると極端な生産制限が実施されて経済が委縮する(p132)

・米ドルの価値は、63年間で約9分の1になっている、金ベースの物価水準は60%以上下がっている、つまり、金の価値は同じ63年間で1.6~1.7倍に上がっている(p187)

・江戸時代の鎖国(アジアでは朝鮮、欧州ではオランダにパートナー限定)がうまくいっていたのは、オランダ船が中国やインドから調達して中継貿易というかたちで供給する文物を日本が高く買ってくれて、差額は金銀地金で決済してくれるといううまみのある貿易で、オランダの海軍力が強大だったころは、他の艦船は入り込めなかった(p203)

・世界中どこへ行っても、いま金を買おうとすれば、1980年1月の水準より高い価格でしか購入できないが、日本円の持ち主はずっと割安な価格で購入可能、これが強みなので円高のうちに金を買い込んでおくべき(p208、242)

2011/7/18作成