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summary

団塊の後 三度目の日本 (毎日文庫)

団塊の後 三度目の日本 (毎日文庫)の写真

・倫理が変われば仕組みが変わる、明治政府は、廃藩置県で中央集権国家を作り、官僚・軍人の専政体制をとる、技術・知識導入で殖産産業・財閥を育てて、農地地主を権威づけた、これを10年間でやった(p32)

・現在続いている日本のコンセプトは、1)アメリカ陣営に属して軍事小国経済大国という外交防衛、2)東京一極集中の規格大量生産型の工業社会という経済社会コンセプトである(p34)

・観光客、一時滞在の勤労者、その国の国民になりたいという人との三つは、全然異なる(p41)

・土地を寄付されたら、市の固定資産税収入が減ってしまう(p54)

・地方の話で全国版に出るのは、事件・事故・選挙・スポーツ・伝統行事の5つに限られる(p64)地方発信の記事を東京の新聞、テレビは「上りネタ」と称してめったに取り上げない、例外は「事件・事故・選挙・伝統行事・スポーツ」(p169)

・日常会話(1000)と授業事務に必要な専門用語(500)は現地語を覚える、あとは日本語で済ます(p101)

・江戸時代も官僚主導で天国志向になった、それを崩したのは黒船で吹き込んだ「地獄の嵐」、当時の欧米は資本家が富を集め、労働階級は貧困にあえぐ地獄であった(p159)

・江戸時代の日本は犯罪暴力の極めて少ない平穏社会であったが、慶応3年の秋4か月だけ、好運で楽しめる世が出現した。それが当時の人々には後戻りのできない倫理の変化になった。これは寛永15(1638)以来、60年余りの周期で繰り返されてきた、伊勢お陰参りにも似ている。(p186)

・1940年代の近衛総理大臣は、若くて長身で国民に人気があった、それを背景に近衛は、大政翼賛会を作り政治勢力を結集して、官僚・軍人の官僚機構に立ち向かった。しかし官僚機構は地方の府県市町村も貫く権限を有していたので、実務機能を欠いて立ち向かえなかった(p191)

・欧米の完全自動運転に対して、日本は「誘導タクシー」無線誘導で後続車を導く仕組み、タクシー運転手一人で酔った客の車を誘導できる利点がある(p244)

・消費税、燃料税、酒タバコ税が都道州税となれば、国債の相当雨分を都道州に引き取って(半分程度)もらわなければならない、それには国有地や施設のうち国家の機能に使用されているもの以外は道州に買い取ってもらう、簿価でなくかつての国鉄民営化のように時価とする(p255)

・国の役割は、外交・防衛・マクロ経済対策・通貨対策・関税と通商などの対外経済政策・全国国土計画、国家事業と認定された高度教育、科学技術プロジェクト、国家規模での防犯・防疫・防災事業などに限定する(p288)

・明治の日本は、強い国を目指し、二度目の戦後日本は「豊かな国」を目指した、三度目の日本は「楽しい国」にしたい(p292)

・現在の日本の危機として、1)人口減少と高齢化、2)欲ない・夢ない・やる気ない、の低欲社会、3)ゼロ成長の経済縮小、4)膨大な国債残高、5)子を産みたがらない滅種の危機がある(p328)

・1941年太平洋戦争直前に、日米開戦を阻止しようとした官僚、軍人が尽力して、双方の間に「日米諒解案」なるものができた。満州国の扱い、中国からの撤退スケジュール等、アラスカのジュノー、日程は1941年8月末まで決まったが、松岡外務大臣が、反対、内務省も同意して会議は立ち消えとなり、開戦となった(p341)

・改革案の具体的な構想造りに3年、人員職員の移動と訓練に3年、試行と手直しに3年、早くとも9年はかかる(p349)国の大枠を考えるのに3年、人員職員の訓練に3年、その手直しに3年、合計9年というのは長すぎる期間ではない(p351)