・お互いが信頼し合って暮らせる共同体を作り上げてきた日本は、江戸時代後期には一人当たりのGDPが世界一であった(p14)
・アメリカは経営層が主役(経営統治システム等)の「インタンジブルス」が多く、日本は社員が主役のものが多い(p22)
・まず自分たちの持つインタンジブルスに気づくために、日々の仕事を可視化(見える化)することが重要(p24)
・ホンダが人型ロボット「アシモ」を開発するときに許されるかどうかバチカンに質問したところ「開発の結果が神の意志である」という回答を得ていた(p33)
・日本企業が求めるのは、アビリティ(能力)よりもケイパビリティ(適応性、将来性)である(p40)
・GM、フォードは「かんばん方式」や「多能工の育成」がなぜ機能しているか理解できなかった、隣の人間にタダで教えたり、先輩に習いにいったり、制度化されていないことが多く、それが重要であることに気づいたから(p47)
・日本は戦争には負けたが、その目的を「人類差別の解消」「植民地支配の打破」にしておけば、大成功であった(p53)
・アメリカで1990年代に流行した「シックスシグマ」という経営、品質管理手法は、日本が1960、70年代にやっていたボトムアップ品質改善を、トップダウン手法にしたもの(p68)
・工場の海外進出の取り組み方で、アメリカはOEMにして購買担当者がでていくのに対して、日本は技術移転をして製造・開発技術者やマーケティング班が乗り込んでいく(p73)
・日本人が日本語を話している限り、文化や道徳などの暗黙の了解がある、方言で話す人同士は、もっと微細な部分で深く理解し合えるが、米語を話しても米国人同士は文化的な背景まで理解できない(p90)
・アメリカでは六人に一人が自動車産業に関わっていると言われている、そのためデトロイトでは失業率20%という数字となる(p102)
・日本ではマニュアルを当事者たちが参加して作るので、作った時が「よりよくなるためのスタート」になるが、アメリカ型は、作った瞬間に劣化が始まる(p129)
・日本社会の特徴として理解すべきは、長期雇用・排他性(外国人受け入れを制限して日本人優先採用)・人口密度、にある(p138)
・日本の物価がアメリカよりも平均30%高いのは、より健全な生活水準を維持するために使われている、清潔な街並み、犯罪率の低さ、グリーンテクノロジーの開発が進み、心理的に幸福度の高い国民が存在している(p139)
・アメリカ製造業の利益率の高いのは、工場の機械設備等の投資したものを使い切っているから、日本は簿価に残っている古い機械を捨てて新しい機械を導入するので利益率が落ちる(p148)
・海外にあって日本にないものとして、1)自分の精神の存在の絶対性、2)輪廻の思想がないこと、3)最後の審判、日本にしかないものとして、1)許し(禊:みそぎ)、2)世間様(自分の主張は相手と自分の中間に置く)、3)お上(絶対的な君主とは異なり、従うが隷属しない)、がある(p153)
・たとえば100個の部品で出来上がっている製品があるとして、それぞれの部品の不良率が100分の1であるとすると、製造終了時点で最悪では、全部不良となる(p215)
・日本で生産しているエアコンは100%インバータ方式(コンプレッサーの回転数を制御して室温に併せて運転可能)であるが、アメリカではゼロ(p220)・日本企業が成功したのは、改善の意識が強いから、その根本にあるのは好奇心の強さである(p222)