・日本の対中輸出は香港経由が多いのに、中国は日本に対して直接輸出している、香港貿易を忘れると日本の方が赤字に見えるが、対香港貿易の黒字は対中赤字よりも多い(p40)
・中・韓・台の黒字が増えている理由は、資本財以外にも、日本製品のブランド価値の高いものを買い始めているから(p45)
・トヨタの人たちは、外国でのトヨタ車の販売が景気に連動するが、日本国内は全然連動しないことを、すでに分かっている(p54)
・国内貨物総輸送量(重量x距離)、自家用車による国内旅客輸送量は、各々2000年度、02年度をピークに減少している、国内酒類販売量も同様(p57)
・東京と青森を売場効率(売上を面積で割ったもの)を比較すると、169に対して75万円/m2である、地価の違いを考えると東京で商業施設を新設するのは無理、既に土地を持っている事例(駅ナカ等)がメイン(p77)
・沖縄では失業率が高くて有効求人倍率が低いにもかかわらず、就業者数は増えている、なので沖縄では個人所得も増えてモノも売れる(p84)
・小売販売額の増減額、個人所得の増減額を見ると、1)90-96年度:個人所得も売上も増加、2)98-03:平成不況、3)03-06:輸出主導で好景気、に分けられる、地域間格差よりも、この3つの時期の違いが大きい(p86)
・首都圏(1都3県)では、00-05年度において、65歳以上だけが118万人増えている、全国(367)の3分の1を占める、これは少し前の過疎地と同じような人口動態になったということ(p99、100)
・「100年に一度の不況」のせいにされている現象の多くが、日本始まって以来の「二千年に一度」の生産年齢人口減少(住民の加齢)である、首都圏は今後10年間で65歳以上は45%増える(p111)
・江戸時代3000万人の人口は、明治維新後70年間で7000万人となった、太平洋戦争当時に「一億一心」と言っていたのは海外居住の日本人、朝鮮、台湾を含む、戦後に半世紀で7000から1.3億へと80%も増えたのが事実(p117)
・日本人の殆が住宅市場の活況の要因を「人口の波」でなく、「景気の波」であると勘違いしたために、住宅供給を止めることができずにバブル(供給過剰)になった(p124)
・バブル崩壊時(90-95年度)において、完全失業者は191→288万人、率でも1.5倍となっているが、就業者数が実数で246万人増加していたことは見逃されている(p129)
・戦後一貫して日本を祝福してくれていた「人口ボーナス」が1995年頃に尽きて、それ以降は逆になった、そのためすべての販売指標が、1996から2002年にかけてマイナスになった(p135)
・日本の産業は、付加価値額を上げる方向に、人減らしではなく、商品単価向上に向けて努力すべき、結果として生産性を上げる(p158)
・「〇〇率」を出すときには、何を何で割っているかを確認するのがポイント、貯蓄率は可処分所得の中で貯金に回る額で、フローの話(p163)
・日本では相続する側の平均年齢が67歳、年金生活者がそれを引き継いでも、それを消費に回すとは考えにくい(p164)
・日本経済が目標にすべきは、1)生産年齢人口が減るペースを弱める、2)生産年齢人口世代の個人所得を増やす、3)生産+高齢者による個人消費を増やす、である(p178)
・中国の10-14歳の子供は1.25億人、0-4歳の乳幼児は0.69億人で、45%もの少子化が進んでいる、インドも少子化が始まっている(p200)
・今後の商品は、価格よりも「言い訳」ができるものが良い(p215)
・東京は、通勤時間が長い上に、お金持ちが多いので、全国の中でも特に専業主婦の率が高い都道府県、出生率は最も東京が低い(p229)
2010/11/6作成