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原子力神話からの解放 -日本を滅ぼす九つの呪縛 (講談社+α文庫)

原子力神話からの解放 -日本を滅ぼす九つの呪縛 (講談社+α文庫)の写真

・JCOの臨界事故(350メートル圏内:避難、10キロ圏内:自宅待機)は、元になった核分裂反応は、1ミリグラムのウランが燃えただけの反応であった、広島原爆はその100万倍の1キロのウランが燃えた(p39)

・核エネルギーは、核分裂片の運動エネルギーになり、これが熱エネルギーになって水を温めて蒸気に変える、さらに蒸気の機械的エネルギーとしてタービンを回して発電機が回転して、電気エネルギーとなる回りくどい発電方法となる、これ以外は放射能の問題が障害となって他には使えなかった(p50、52)

・原子力船「むつ」、高速増殖炉「もんじゅ」、JCOの事故にしても、根底に政治的思惑で始まったために技術的基盤が弱かったので成功しなかったのかもしれない(p83)

・戦後、GDQにより財閥が解体されていったなかで、旧財閥系列が集まってグループ化した一つのきっかけとして、原子力があった(p84)

・平成10年現在では、日本の一次エネルギー供給に占めるエネルギー源の割合は、原子力を国産(13%)とすると、輸入81(石油:53、石炭:17、天然ガス:11)である(p101)

・石油はパイプラインでどこでも簡単に運べるし、多くの成分にわけて様々な用途で発電や自動車の燃料、化学繊維等、多くの用途がある、現代社会は石油を基盤にして成り立っている(p103)

・アメリカで原発のキャンセルが続いたのは、事故の影響もあるが、経済的に成り立たないということが大きかった(p161)

・原子力のコストを計算するときの前提として、原発耐用年数を40年に変更(東海原発の32年が今のところ最長)、稼働率も70から80%へ上昇、有利になるような計算方法を用いている(p173)

・原子力発電のメリットとして、当初は巨額の固定資産税が落ちるが、問題としては、地場産業の振興等の本来的な意味での効果は全くないことが後に判明した、一度受け入れると町を維持できないので原発が集中してしまう(p193、197)

・プルサーマルとは、使用済み核燃料を化学処理(再処理)してプルトニウムを取り出し、それとウランを混ぜて酸化物にしたもの(MOX)を燃料にして軽水炉で燃やす計画を言う(p223)

・ウラン燃料は1年分で30トン程度で使用済み燃料もその程度は排出される、それを再処理してできるプルトニウムは300キロ程度、そのうちで燃える成分(プルトニウム239、241)は200キロ程度、全体の1%程度、これをリサイクルと言っている(p227)

・いままでの実績では、16年くらいではトラブルは少ないが、20年を経過するとトラブルが見られる(p257)

・濃度の低い放射線物質(95%)は一般産業廃棄物並みに処分してよいとすれば、解体廃棄物にかかるコストは、6320億円(原子力資料情報室試算)が263億円(政府試算)になる(p285)

・日本はすでに30トン以上のプルトニウムをかかえている、核兵器は1本:8キロ程度でできるので、日本には4000発の原爆が作れる量を持っているといっても過言ではない(p293)