・日本の総世代5000万のうち、農業所得がメインの家族は40万で0.8%、所得が1000万以上は14万(0.3)で国民が購買消費する国産食料の60%超を生産・販売している、これは日本の3分の1が農家世帯であった1960年代比較で100分の1だが、総生産額は8兆円(当時は2兆円)で、約300倍の能率向上(p2)
・世界一の定義として、1)農産物輸出額、2)付加価値生産性(面積当たり)はすでに一位、3)農業投資収入、がある(p6)
・TPP協定へ向かっている大きな枠組み作りは、日本が長年主導した経緯がある、TPPの提唱者は日本(p21)
・日本の動きが鈍いので、4国(シンガ、NZD、ブルネイ、チリ)がAPECの2010年目標実現に向けて2006年に表明したのがTPPである(p25)
・日本は11か国とFTAを結んでいて自由化率は85%(9000品目のうち)、他国間のFTAは97%程度(p30)
・FTAで関税撤廃したことがない品目は940、9割を占める850品目が農林水産物(農産:725、水産:95、林産:30)である(p31)
・TPPに参加すると農産物生産額が4.1兆円減少、食糧自給率が14%に低下するという試算の前提は、1)米の9割が外米で残るのは有名ブランドのみ、2)米生産減少額で1.9兆円、この金額は最新の米生産額1.5兆円を上回る(p38)
・短粒種の世界市場はきわめて小さい、中粒種でも輸出量は80万トンで、約35万トンは懲罰的に日本が輸入(ミニマム・アクセス)している(p42)
・米国では「不足払い制度」があり、豊作不作に拘らず利益がでる構造になっている、米国にとって短粒種は、需要少なく苦労多いのでシェア拡大は期待しにくい(p43)
・国産と外国産の組み合わせで市場が大きく伸びたケースは多い、リンゴ、サクランボ、アスパラガス等、補助金も殆どない野菜、花、果物、低関税の鶏肉、卵、雑穀の生産額は4.5兆円で、全体の53%(p47)
・TPP派反対の本丸というべき高関税のものは、米、麦類、テンサイ・サトウキビ(砂糖原料)、畜産酪農品である、米:787%、小麦:252%、粗糖:305、バター:360%(p52)
・小麦500万トンは農水省が無関税で輸入独占、キロ上限45円のマージン(合計1000億円)をのせて民間企業から徴収(p54)
・敷島パンは、「ゆめちから(国産小麦)」でパンがつくれると期待している(p57)
・米国は、日本農業界にとって、香港・台湾につぐ第三の輸出市場(p62)
・今後のGDPの伸び具合を見ると、2030年にはAPEC先進国のGDPシェアは9割から半分程度、APEC諸国が世界の中間層に占める割合は5割に増加(p66)
・飼料用小麦の完全自由化、稲わら、干し草の輸入規制をさげて畜産農家のコスト負担を減らすべき(p77)
・農協参加の単位農協の貯金残高は88兆円(みずほ銀行の1.5倍)のうち60兆円を農林中金(所轄官庁:農水省)に運用委託している(p89、90)
・生産数量目標(減反政策)は、TPPに参加すると自給率が大幅ダウンすると主張する農水省が、自給率をさげる減反をしている(p102)
・約40万戸の主業農家が、酪:95%、養:92、養牛:92、花卉:87、野菜:82%を生産(p108)
・農水省方式では、生産額の7割を稼ぐ野菜、果物、畜産品の自給率貢献率は5%未満、カロリー少ない野菜等と、畜産品は飼料自給率を乗じて計算するので、畜産品7割が国産だが、自給率は17%と計算される(p112)
・20年後に2割減の人口として生産量を維持すると、自給率は消費ベースで84%、現在でも金額ベースでは70%であり、主要先進国でトップクラス(p118)
・日本が生産量でトップ10に入る農産物は、ネギ(2)、ホウレンソウ・柿(3)、みかん(4)、イチゴ・なす・レタス・キウイ・栗(6)がある(p125)
・2011年、中国では歴史上はじめて都市人口が農村人口を上回った(p130)
・現状ではTPPの交渉項目のなかに、国内の農業補助金制度(輸出補助金除く)は含まれていない(p205)
・日本の酒は国から農産物とみなされず、国税庁が所管、税務署員からみれば、酒の種類とアルコール度数による税率がすべて、品質・原産地は関係ない(p219)
・イタリアは輸入小麦をパスタにして輸出している、その間にイタリア国内の小麦生産業は増えている(p239)