・三代目がなぜ失敗するのか、敵がいないからである。二代目には初代がいるし、周りの人間がいるので勝手なことができない(p25)
・手放しに自分を誇示することより、ぐっとこらえて、自分を制するほうが、他から見て、美しく、深く感じられる(p37)
・我慢をガソリンと考える、そのまま発散してしまえば、その場限りとなる。じっとこらえると、内圧が高まってストレス化する。そのままにしておけば危険だが、はけ口をつくってそこから燃焼させると、凄い力が生まれる(p42)
・30年もすると、クラス会をやろうというのが多くなる。会えば昔の話に花がさく、その間に、めいめいが、懐かしい存在になっている(p62)
・読んで感銘を受けるのは、どこにいるかわからない人の書いた本だから・実際に会って読んだ印象が深まることはまずない(p70)
・教師と生徒の年齢差は、20年以上、35年未満が望ましいという結論に達した。若すぎる教師は、年より老けて見える努力をすべきだし、年齢オーバーの教師は気を若く持つべき(p74)
・日本人は、耳の活動から生まれるセレンディピティは少ない。その理由として日本人が漢字を用いていることに関係があるかもしれない、漢字は目で考えるのには便利だが、耳で考えるには不都合(p100)
・新聞記事が本に比べて面白くないのは、5W1Hのすべてに答えを出そうとしているから(p113)
・選ぶのは難しい、ある程度の知識がないと選べない(p118)
・論文を書くには、知識も必要だが思考力が求められる、考えていない論文は、人から借りた知識を並べるだけになりやすい、知識がありすぎると、考える余地がなくなる、比較して現われた、相違点・共通点について、なぜなのかを論証する考察の過程の記録が論文である(p140,151)
・睡眠で行われているのは、頭のゴミだし、必要・有用なものは保存、不要・有害なものは、廃棄=忘却に回す(p143)
・裁判で傍聴券をもらうとは、事件とかかわりのない第四人称人間だから、第三人称の人間(=裁判員)になれといわれたら、たじろぐことになる、小説が面白いのは、読者が第四人称だから(p165)
・古典に対してもっとも必要なことは、話を文字通り受け取ることではなく、隠れた意味を引き出すこと、例えば、桃太郎の登場人物など(p182、197)