・人間にはグライダー能力と飛行機能力がある、受動的に知識を得るのが前者、自分でものごとを発明・発見するのが後者である(p13)
・知識も人間という木の咲かせた花である、花が咲くのは地下に隠れた根にも大きな組織があるから(p14)
・朝の頭のほうが、夜の頭よりも優秀である。夜散々てこずった仕事は、朝になってもう一度取り組んでみる(p23)
・いくら苦労しても、酵素を加えなければ麦はアルコールにならない。頭の中の醸造所で時間をかけるのが大事(p33)
・文章を作るときに優れた考えがよく浮かぶ三つの場所として、馬上・枕上・厠上(三上)がある(p37)
・ことばでも、流れと動きを感じるのは、ある速度で読んでいるときに限る、わかりにくいところを思い切って早く読んでみると案外分かったりする(p63)
・人間は意志の力だけですべてを成し遂げるのは難しい、無意識の作用に追う部分がときにはきわめて重要である。セレンティピティは、われわれにそれを教えてくれる(p71)
・第一次思考を、その次元にとどめていたのであれば、いつまでたっても、たんなる思いつきでしかない(p77)
・切り抜きをつくるときには、必ず、掲載の新聞・日付などの記入を怠らない(p81)
・ノートの利用価値を高めるには、見出しをまとめて、索引にしておくとよい(90)
・同じ問題についての本をたくさん読めば、あとになるほど読まなくてもわかる部分が多くなる。前の本と逆の考え方や知識があらわれば、諸説が分かれているとわかる(p94)
・思考の整理とは、いかにうまく忘れるかである。たえず在庫の知識を再点検して、すこしずつ慎重に臨時的なものを捨てていく(p127,133)
・思考の整理は、名詞を主とした題名ができたところで完成する(p142)
・気心が知れていて、しかも、なるべく縁の薄いことをしている人が集まって、現実はなれした話をすると、触媒作用による発見が期待できる、セレンディピティの着想も可能になる(p158)
・朝、目を覚まして起き上がるまでの時間のほうがより、良いアイデアが生まれる(p173)
・ものを考えるには、ほかにすることもなく、ぼんやり・あるいは是が非でも力んでいてはよくない、というのが三上の考えによっても暗示される(p174)
・文章上達の秘訣は、三多である、看多(多くの本を読む)、做多(多く文を作ること)、商量多(多く工夫し、推敲する)(p175)
・いい考えが浮かぶものとして、三中(無我夢中、散歩中、入力中)がある(p177)
・自分だかの「ことわざ」の世界を作り上げる、このようにすれば思考の体系をつくりあげることができる(p189)
・仕事をしながら、普通の行動をしながら考えたことを整理して、新しい世界をつくるのが飛行機型人間である(p196)
・産業革命は、機械で工場から大量の人間を追い出した変化であった、人間らしい仕事を求めて人々は事務所へ立てこもった。この状態が西欧において200年続いたが、コンピュータの登場でこの聖域はつぶれようとしている(p212)
・これからの人間は、機械やコンピュータのできない仕事をどれくらいよくできるかによって社会的有用性に違いが出てくる(p214)