・いい意味でも悪い意味でも、実力社会、格差社会、プラミッド型の受給構造を呈しているのがアニメ界であり、健全な業界であるといえる(p53)
・書籍や雑誌などの出版物については国立国会図書館法によって「納本」が定められているが強制ではなく欠本も多い、映像については対象外である(p64)
・毎週1回、一話30分、連続放映という現在でもテレビアニメ制作・放映形態として当たり前のやり方を最初に実践したのが、鉄腕アトムであった、巨人の星は3年にもわたって長大なストーリーを描いた(p71、83)
・アメリカではスポーツを漫画のテーマにするということがない、スポーツは実際にプレーするものという意識が強いので、二次元アニメの登場人物を見て楽しむという発想に乏しい(p90)
・魔法使いサリーは、外面的には女の子向けであるが、企画意図の通り、多くの男の子も視聴者となって視聴率の向上に貢献した(p103)
・徳間書店がスポンサーとなる形で、長編アニメ版の「風の中のナウシカ」が実現、心置きなくアニメ制作をやって欲しいという目的のもと、1985年に設立されたのが、スタジオジブリであった(p129)
・アニメ関連産業全体の市場規模は国内で1.3兆円であるが、海外での市場規模全体の推計値は177億円程度に過ぎない(p184)
・千と千尋の日本国内での興行成績は304億円であり現在の日本記録、ジブリ作品は相対的にフランスを含む欧州で受け入れられ、アメリカでは低調である(p209)
・インド、中国を含むアジア・東南アジアでは、「どらえもん」「クレヨンしんちゃん」などが人気である(p224)
・諸外国がアニメを真似なかった理由として、現在まで含めて、制作のためのマニュアルがなかったこともある(p231)
・「らき☆すた」現象(聖地化)で最も注目すべきは、自然発生的なブームに着目した地元とファンとがタイアップして、文字通りの地域振興がなされた点にある(p253)
・聖地化成功のキーワードは、ファンと場(聖地)とが双方向である、場へのファン到来を受け入れる姿勢である(p254)