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summary

2020年マンション大崩壊 (文春新書)

2020年マンション大崩壊 (文春新書)の写真

・国内住宅総数6063万戸に対して、2013年時点で820万戸(13.5%)が空き家(p16)

・空き家とは、賃貸用に供していて空き家のもの、別荘用の二次的住宅、売却途上の空き家、それ以外のものが「個人住宅の空き家」となる。これが全国で318万戸で、空き家全体に占める割合が39%となる(p17)

・空き家増加の原因として、1)とりあえずの住宅が供給されてきた、2)都市圏への人口の大移動、高齢化(p20)

・団塊の世代が後期高齢者(75歳)に到達するのが、2024年である(p37)

・2013年現在で、マンションは600万戸(12万棟)である、毎年10万戸前後が供給されている。東京都の空き家の64%は、マンションである(p41、44)

・都心部の賃貸物件のほうが空室率が高くなっている、千代田区で36%、中央区で27%である。早くから建設されてきたので築年数が経過したマンションが多い(p45)

・分譲も賃貸も、1981年以前のマンションが20%近くある(p55)

・耐震性が人の体で「骨格」であるとすれば、「血管」にあたるのが給排水管である。老朽化したマンションでは、給排水管がコンクリートスラブ内に埋め込まれているので、交換ができない(p59)

・専有部分にどんなに最新の設備機器を備えて商品性を高めても、建物共用部が劣化したときに性能が保てない場合は、高く評価されない(p60)

・建物の価値は経年で下落するので、建設費上昇に基づいた分譲価格の高騰は、資産価値の上昇を約束しない(p63)

・マンションは築5-10年の中古マンションを購入するのが一番お得(p64)

・鉄筋コンクリート造のマンションの寿命は68年、減価償却の耐用年数は47年、、木造は同じく、64年、22年である(p74)

・破産申請を行ったデトロイト市は、空き家率:29.3%、どうやら空き家率30%を超えると、危機への警鐘となる(p82)

・リゾートマンションは耐久消費財ではないので、勝手に処分できない。所有する目的のある人に譲渡するしかない(p87)

・相続人が全員相続を放棄した場合、マンション管理は家庭裁判所等が選定する相続財産管理人と相対することになる。選定の際には、100万円ほどの予納金を納付する必要あり。それができない場合は、管理組合の負担となる(p106)

・管理費は専有面積に応じて決められているが、総会等の議決権に関しては、1住戸1票と定められているのが殆ど(p125)

・不動産としての損失が確認されると、権利を他に譲ることにして「逃げる」ことを考える、逃げ遅れた区分所有者はそのまま朽ち果てるまで放置する道を選ぶ(p127)

・1997年に実施された規制緩和(容積率上限を600%)されて、多くのタワーマンションが建設されるようになった。土地代が実質的に値下がりしたことにもなる(p133、136)

・マンションは、金銭価値(売却や投資)と効用価値(住居)にわけて考えるべき。(p139)

・タワーマンションは、眺望が「売り」なので、上層部ほど分譲価格は高いが、管理費は住戸面積に応じて決められるので、高層住民ほど割安となる(p147)

・タワーマンションの月々の管理費は駐車場使用料あわせて4万円ほどだが、修繕積立金は築年数とともに自動的に上昇する(p148)

・タワーマンションの修繕費用は、通常マンションの数倍の工期や費用がかかる。さらに厄介な問題として、年収と人種の異なる住民構成にある(p151)

・一つの法則を自分の投資行動の中にもち続けてきたが、それは「不動産は腐っても駅前」。また不動産の価値の源泉は土地にあるので立地(土地の持っている雰囲気、最寄り駅までの距離、町の雰囲気、土地の魅力度)を見るべき(p161、171、174)

・悪名高い「ゆとりローン」は、1992年ころに住宅金融公庫によって開発されたが、制度欠陥に気づいたので2000頃に廃止した(p184)

・築20年を超える中で、分譲当時の半値から3分の1になっているマンションが現状、資産価値が維持できるのは都心部のごく限られたエリアだけ(p188)

・マンションは賃貸資産として、身の丈にあった住戸に移り住むことも良いかもしれない(p198)

・凝り固まってしまった、区分所有権をいちど「とかす」ことも考えて、建物としての新たな活力を注ぎ込むことも大事(p217)

・定期借地権付きマンションは、所有した建物を誰もメンテナンスしたがらなくなるという副産物があった(p230)