・少子化により国内の大学の地位は見る間に下がり、偏差値60の大学を出るより、実業高校を出て「指定校求人」で就職したほうがずっといい就職先に就職できるという現象も起きている。大卒の実質就職率は6-7割、正社員として就職できない人も増えている(p7)
・団塊世代の受験期にあたる昭和42年、団塊ジュニア世代の平成2年には、不合格率(不合格者数/大学入学志願者数)は、43.5、44.5%であったが、平成7年には35.2%、平成17年には、13.6%、平成27年には6.7%(p17)
・奨学金の延滞期間が3か月以上になると、個人信用情報機関へ登録され、いわゆるブラックリストに記録されて、クレジットカード作れなくなり、ローンも組めなくなる。それ以降は民間の債権回収業者へ委託、9か月を過ぎると連帯保証人の財産差し押さえ等の法的措置がとられる(p24、31)
・今は、親の落ちた大学に受かり親を馬鹿にして、親が内定を蹴った企業から内定をもらえず愕然とする、時代である(p28)
・無延滞者の7割近くは常勤職員、延滞者の常勤職員は約4割(p31)
・非ジョブ学部=学部と仕事が1対1で対応していない学部で、以前は「つぶしの利く」学部と言われた(p39)
・人工知能が奪うのは、中間管理職の仕事、問題は偏差値60程度の非ジョブ型は安泰ではない。更に偏差値50程度の非ジョブ型大学に進むことは投資に合っていない。(p51、53)
・高卒で規模の大きい企業に正規採用される場合、規模の小さい企業に正規採用される大卒よりも生涯賃金が高い(p53)
・国の有りようは、人口構造によって決まる。その人口構造はかなり前からハッキリとわかる。20年後の20歳の人口は、いまの0歳の人口だから(p57)
・企業の採用基準が変わり、採用選考において、文理を問わず大学での学びの成果を重視する。面接では、修めた学業についてより詳しく聞くことになる。特に、選択科目が注目される、面接者はその学生の4年間全体の行動や選択の履歴によって判断する(p61)
・大学の成績は厳格ではないが、何を選択したかには本人の考えが表れる。サークル活動、アルバイトも同様。それらが入社しようとする会社・業界との関連を問われる時代になった(p62)
・平成28年3月の、中央教育審議会で取りまとめられた内容によると、日本の大学を、アカデミックな大学と、職業教育を行う高等教育機関にわけることが合意された(p71)
・2020年には現在の大学入試センター試験がなくなり、それに代わる新試験が導入される。アカデミックな大学では、入試が変わっている。東京大学で平成28年から導入された推薦入試は、米国のアイビーリーグの入試方法である(p75、79)
・難しい試験問題の採点基準は、「解答しているか」「一定量以上の記述があるか」「読みやすい字か」「説明用の図表が解答を邪魔していないか」が、かなり高い配点になっている(p88)
・平成27年4月から、入国管理法が変わり、「高度専門職」という分類が生まれ、そのような職種に就く外国人が日本で仕事をしやすくなった。現在の在留最長期間の上限(5年)が一律に認められる。永住許可が受けやすく、配偶者も日本で働ける。3年間日本で働くと、在留期間が無限になる(p91)
・これから数十年は、明治維新、戦後民主化に匹敵する激変の時代。我々の時代に価値があったと認められたものの多くが暴落する。学歴も同じ。10年くらい前から起きているが、親世代が経験していないので、それが実感できない。(p105)
・人工知能に奪われない仕事として、1)ビックデータを利用できない、過去に類例のない課題に対して解答を出すもの、2)個々人の嗜好性に合った「その人」を相手にするサービスを生み出すこと(p111)
・あの人が一言言うと、うまくまとまる、という様な人は解雇されない。同じ職場の年齢の離れた人とつながれる人が生き残る(p122)
・失業した人が再就職するために有効であった情報は、肉親や親友ではなく、浅い人間関係の人からの情報が有効であった(p124)
・単純な過去の学歴モデルを信じる行動は、すべきでない(p131)
・特定な顧客とつながりを持ち、商品や価格ではなく、その人と取引をしたいという関係を築ける人がローカルの勝ち組となる(p134)
・正しい反応は、いまはない仕事は何かを考えること、子供達に、いまはない仕事を生み出せる能力を育ませるべき。やり方には2通りあり、1)皆がうらやましがる新な職業を生み出す、2)その人しかやろうと思わない仕事をする(p147)
・みんなが求めるものを奪い合うのではなく、誰でも得られるものに価値を見出し、自分だけが求めるものは何かを自分が知ること。自分自身の幸せの創造ができる子供を育てられる教育が大事(p147)