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自動運転「戦場」ルポ ウーバー、グーグル、日本勢-クルマの近未来 (朝日新書 678)

自動運転「戦場」ルポ ウーバー、グーグル、日本勢-クルマの近未来 (朝日新書 678)の写真

・2018年3月のシリコンバレー北部のサンマテオ市のイベントタイトルは、「AV18シリコンバレー」AVとは、オトノモス・ヴィークル(autonomous vehicle)、つまり自動運転車のことである(p14)

・90年代から2010年代へのコンピュータ利用の進歩が、光学ディスクを追放する等、目に見えるものを追放して抽象的なデジタルデータに置き換えたように、クルマ社会というもの「自動車」というモノを簡素化する方向から、新しい移動手段へと作り替えようとしている(p20)

・レベル1とは、自動車の運転を、前後方向の加減速・左右方向の操舵、の2つに分けて、そのどちらか1つだけをAIが支援的(ある特殊な状況においてのみ機械の判断で制御する)するもの、レベル2は同時に行う。レベル3は異常時にはドライバーが運転するもの、レベル4は特定の条件から外れた場合は、ドライバーが運転する(p25)

・EVとAVの相性は決してよくない、自動運転に必要なセンサーの消費電力が無視できないから(p30)

・AI運転では、地図データをベースにして、このような条件下ではこのするのが一番安全という判断データとつきあわせ、さらにこれに自車に搭載したカメラ、レーダー、ライダー(レーザー光線照射によるセンサー)、超音波センサーの4種からなるデータを合わせて判断し続ける(p59)

・自分が創業したアップル社から一旦は追放されていたスティーブ・ジョブズは1996年末に復帰していたが、1997年に企業再建のためにマイクロソフトとの業務提携を行った(p63)

・テスラは、高速しかダメ、インターチェンジ内はダメ、ドライバーは100%の監視をして問題があれば操作を、ということを「オートパイロット」の条件にしている、テスラがさらにセンサー・システムを構築するとすれば、航続距離は現行の500キロから半減するだろう(p77)

・テスラには、モバイルバッテリー2700個分が搭載されている、このような電池の塊が熱暴走する危険性がある(p79)

・現在のAIとは、人工の知能とは名ばかりで、ビックデータと呼ばれる膨大な情報を統計的に処理して、人間に似た判断へと誤差を縮めていく、つまりは統計マシンに過ぎない(p87)

・実際問題として、カリフォルニア、アリゾナを走り回っている自動運転試験車の場合、その道路の「流れ」が制限速度をオーバーしていても、その流れに乗るように走っている(p156)

・AS社という自動運転技術の夢に社運をかけているベンチャー企業は、完全自動運転を目指すと、EVではなくガソリン車になるというのが現状とコメントしている、システム・センサーの消費電力が馬鹿にならず、熱対策も必要となるため(p171)

・シンガポールでは、10年間有効という高額な登録証が必要なので、日本では180万円程度の小型車を保有するのに、税込みで1000万円近くの金額が必要(p184)

・自動運転の実用化というのは、さまざまな困難を抱えている、夢を追う技術ではなく、泥臭い「実務的カイゼン」を重ねていくことで、ようやく前に進める、そのような特殊な技術革新である(p219)