・中央銀行の役割は、銀行家を保護することであり、人々の福利に配慮することではなかった(p12)
・住宅ローンで資金を調達して住宅を購入することは極めて奇妙は取引である。10万ドルの住宅ローンを年率5%で30年かけて完済すると、その額は約19.5万ドルである。だからそのローンは10万ドルの価値の資産を獲得するのに9.5万ドル余分に割増金を支払っている。完全な所有権を得るまで、30年に渡って9.5万ドル地代を払うのと同じである(p41)
・女性売買、麻薬取引、武器の密売は、現代資本主義で最も稼げる事業である、貨幣が資本でない場合でも、あたかも資本のように使うことで貨幣を増やすことができる(p56)
・交換価値が貨幣と不可分であるのと同じくらい、貨幣は価値と不可分である。この3つの結びつきは強固である(p60)
・社会的労働の発展と価値増大に関係する諸条件を簡単に調べてみると、永遠の複利的成長が不可能であることがわかる(p62)
・オートーション化された仕事を補う速さで新技術が雇用を創出すると考えるのは幻想、排除されるのは高賃金の技術職でないと考えるのも見当違いである(p147)
・科学的管理法(テイラー)のいう「科学」とは、時間動作研究と、専門化技術を結び付けることで、何らかの部門や個別企業において、あらゆる作業を単純化し、その効率を極大化させ、生産費を極小化させようとするものであった(p163)
・モンドラゴンはヨーロッパにおいて最も長期間存続してきた労働者協同組合で、その集団経営の自慢の種は、組織内の所得格差が最近でも3倍にしかならない、アメリカでは350倍である(p236)
・ゼロ成長で定常状態の資本主義経済に達することはあり得るだろうかに対する答えは「絶対ありえない」である。理由は、資本の目的が利潤の追求にあるからである(p306)
・この200年間に起きたほとんどすべての飢饉は社会的に生み出させたものであり、自然によって運命づけられらたものではなかった。(p332)