・普通は、頭が良くて仕事がよくできる、これが一番いいだろうと思いがちだが、そうではなく二番である。頭が良くて仕事が「できない」ではなく、仕事をあえてバリバリ「やらない」人、これが一番いい。頭が悪くて積極的に仕事をやる人、これば一番困る。頭が良くて仕事をやらない人、これが下から2番目となる(p16)
・米国企業は利益を増やすために賃金の安い国、地域で商品を製造している。しかしマレーシア・メキシコでつくったフォードカーは米国からの輸入ではないので、米国が出している貿易赤字の数字はインチキである。米国メーカの製品をいくら買っても対米赤字は減らない(p27)
・中国はずっと儒教・仏教・道教を侵攻してきた、その道教と古神道がとても似ている。両者とも基本的に自然に感謝し、自然を大事にする点がある。毛沢東時代にそうした信仰は弱まったが、習近平の時代では信仰が中心になっている。(p31)
・16−18世紀の欧州の制度と日本の江戸時代の士農工商はかなり似ていた部分がある。ポイントはお金をたくさん持っている人たちが、欧州でも日本でも政治に影響を与えられないということである(p47)
・ロシア革命とは、端的に言えばロシア帝国で迫害されていたユダヤ人を解放するためのもの、18世紀のポーランド分割によりロシア領内に多くのユダヤ人を抱えることになった。彼らはロシア農民を搾取し始めたのでユダヤ人を憎み迫害するようになった。そうしたユダヤ人を解放するために、ユダヤ人であるトロツキー、レーニンが革命を起こした(p56)
・現在の日本の大企業は平気で従業員でクビをきる、なぜかというと社員を「大御宝」ではなく「コスト」と捉えているアメリカ式経営となっている。これを取り入れた日本の会社はダメになっている(p65)
・日本には伝統的に帰化人がたくさんいたが、みんな日本人になってしまっている。だから私は日本は人種的には単一民族国家である。アメリカのように何代にも渡って「〇〇系アメリカ人」という言い方が残るアメリカとは違う(p89)
・キリスト教では神の下には平等のはずだが、どこの国にも奴隷制があった。アメリカもイギリスも発展できたのは奴隷制のおかげなので、今でもアメリカの企業が不法移民を雇うのは奴隷制の名残りである。イギリスはアフリカの人たちを拉致して、アメリカで無理やり奴隷に仕立て上げる奴隷貿易をやっていた(p95)南部の農家は、最初はイギリスから奴隷を買っていたが、そのうち奴隷を買うよりも奴隷の男女をくっつけて子供を作らせる方が安く済むことに気づいた(p95)
・南部が奴隷を購入しなくなったため、北部の州が行っていた奴隷商売が立ち行かなくなった。そうすると急に北部は奴隷制度反対を訴えるようになる。儲かっているときには奴隷制に賛成、儲からなくなったので反対に転向した。この転換が南北戦争の原因の一つとなった。もう一つの理由としては、リーカーン大統領が「自分は奴隷制には一切反対していないし無関係だ」と言ったことである(p97)南北戦争の主原因は、奴隷の解放ではなく、税の配分の不公平さ(北部の州は自分たちの産業発展のために南部から税金をたくさんとって、産業革命を進めた)にある、南部は合衆国から離脱しようとしたので、それを阻止するために南北戦争を起こした(p97)
・イギリスがEUからの離脱を決定したのは2016年6月の国民投票、この年の11月にトランプ大統領が当選する、この2つの出来事がグローバリズムの波を堰き止めた象徴的な動きであった(p100)
・米国は多額の負債を抱えているが、民間企業や外国からの借金、日本は日銀が国に貸して、国が利益を日銀に戻している、中国も同じ。つまり国内、政府内にあるので公的負債は無意味である。ただし中国の通貨はドルの裏付けがあって刷れるローカル通貨なのが問題である。中国は一帯一路で、人民元で歌詞つけて、ドルで返させている(p117)アメリカは中国に貿易戦争を仕掛けているが、その結果、人民元の供給量の現象がある。貿易黒字が減っているからその裏付けであるお金の発行量も減っていくのが中国の問題である(p119)
・日米貿易摩擦の真実とは、500億ドルの対日赤字には、日本に進出している米国企業の製品も日本からの輸入品に含まれていた。こうした日本で成功している米国企業は、日本を閉鎖的だとは言わない。日本市場に入るための努力をしない米国企業が日本は閉鎖的だと泣きついてきた起きたのが日米貿易摩擦だった(p144)
・日本では新型コロナに関するニュースばかり報じられているが、その陰で「種苗法の廃止、改正」など、大切な法律や制度が審議されている。そうすると、国内農家の自家増殖(自家採種)が原則禁止され、農民の趣旨への権利が制限される(p164)