・過去の歴史を見ると、投機の対象となるのは1つだった、チューリップ暴落では球根、それ以降は株で必ず1個だったが、今回の日本では株と土地の2つあった。しかも今回の日本では事態をさらに複雑怪奇にする、PKO(プライス・キーピング・オペレーション=公的資金を使った政府による株の買い支え)が行われた。1992年以降、郵貯のお金を原資とする買い支えが兆単位で行われた。これは前代未聞で、資本主義の歴史では一切なかった。金利は下げて景気対策を行ったことはあったが、根幹に関わる株式会社を買い支えることは絶対になかった。これは今から20年位前後に、経済関係の分厚い本が何冊も書かれると思う、それくらいの歴史的事件である(p47)
・地球の自転方向は子午線に対して垂直であるべきものが、少し傾いている。そのため公転する関係で太陽は6月の夏至には、北緯23度の北回帰線上にある、日本近辺では、台湾の真ん中へんである。12月の冬至には南緯23度(オーストラリア中央部)で、このように地球の回転軸が傾いているため、北半球の生産状態の月日、つまり地球の温度は、理論上のものよりも数分の1遅れてい流(p93)北半球に太陽が輝るのは、3月〜9月までの春分から秋分までの季節である。しかし地球の気候にはタイムラグ(1年の数分の1)があるので、実際は5月下旬および11月下旬の2つが大きなポイントとなる。その都度に、地球上で必ずある決まった現象「渡り=津鳥の群れが大移動」が起きている(p97)鳥の「渡り」が地球上の南北方向の移動であるのに対して、人類の移動は東西の移動である(p101)
・東の文明は、極東に向かうほど寛容で包容的になる、女性的に暖かく、完成的な生活を持ってくる。しかし東の文明は「人間如何に生くべきか」は教えてくれるが「どうして貧民を救うか」は教えてくれない。東の文明では貧民を救済するという考えが希薄なのである。労働思想が人類に根付くのは全て西の国家である、西の文明は、欧州西部へ向かうにつれて、征服的・搾取的・人類差別的になる、男性的で冷たい「打算と技術と理詰め」の文明に変わっていく、男性的で、政治・経済・工業・軍事・弾薬という発明に優れている(p124)
・紀元前1200年台のアーリア庶族移動(フリギア、アイオリス、ドーリア系ギリシア、ケルト族、チュートン族など)からローマ帝国崩壊(400年代)までが、約1600年間である、これは4つ(文化低調期前半、後半、文化高調期前半、後半)である(p138)
・日本の場合、平成元年から下り坂となった、過去の歴史に例えると、1467年の応仁の乱の後の状況に似ている、室町幕府が滅んで以降100年間、戦国時代が長く続いた、それと似た状況かもしれない、最近は混乱と混沌の時代と言えるだろう(p148)
・21世紀以降にアジアが伸びるのは間違いないと思うが、実は本当にアジアが大変な勢いになって確固たるものになるのは、22世紀以降なのである。今は100年早いといった状況である。太陽が一番近づく夏至が最も暑いのではなく、半年の4分の1ほどズレた8月初めである、この遅れが、800年周期においても文明においても起こる、21世紀はアメリカの時代である(p160)
・21世紀は文明の衝突の時代になる、1)日露戦争(ロシアvs日本)、2)太平洋戦争(アメリカvs日本)、3)ベトナム戦争(アメリカvsベトナム)、4)アジア危機(アメリカvsアジア)(p164)
・アメリカが没落してその後に出てくるのは、日本と中国だろう、といっても2160年以降の話である。日本がまず出てきて、それは21世紀から始まる800年の前半、2160年以降300年間が日本の出番だろう。この期間はアジア文明の夏の期間と言える。その後半が中国だろう、日本と中国の関係は、ギリシアとローマの関係に似ている、イスラムやインドは別の枠組みで進行する(p204)
・前回の交代の時(紀元1200年)の800年後は紀元2000年である、来世紀に今回の欧州文明の最後の輝きを見せるのはアメリカ(または統一欧州)である、21世紀のアメリカは文化においては決して優れたものを残さないだろう、その代わり、政治・経済・軍事などについては大変に優れた力を発揮するだろう、元・東ローマ帝国、アレキサンダー大王も歴史に残すほどの業績を上げているが、文化は発達しなかった、その帝国は他民族で構成されている(p215)
1999年7月20日読破(推定)