・因果関係と相関関係は異なる、Aが原因でBが生じる関係が「因果関係」:雨が降ると、地面が濡れる、Aが変わるとBも変わる関係が「相関関係」:気温が上がると、アイスクリームがよく売れる、両者を混同しないことが大事。地理的条件が原因で起きているのか、それとも、税制や他の政策が要因でそう見えるのか、見極める必要がある。過去に成し遂げた成功も、たまたま運が良かっただけかもしれず、そこに因果関係を作り出してしまうと、それにとらわれて時代の変化が感じ取れなくなる(p33)
・天然ガスは液化天然ガス(LNG)として輸入する、機体の天然ガスと比べて体積が600分の1にまで減るので大量に運べる、輸入先は、オーストラリア・マレーシア・ロシア・アメリカ・パプアニューギニア、インドネシア、カタールである、パプアニューギニアは、エクソンモービルのLNGプロジェクトで採掘始まり日本への輸出が拡大し値得る(p45)
・ライン川は北海へ、ドナウ川は黒海へ注いでいる、ライン川にはマイン川という支流があり、そのマイン川とドナウ川は、マイン=ドナウ運河で結ばれている、オーストリア→スロバキア→ハンガリー→セルビア→ルーマニア→ブルガリアと流れて黒海へ注ぐ。冷戦中は不可能だったが終結すると、ドナウ川水運は活発になった、そして1992年にマイン=ドナウ運河が完成した(p54)
・国土交通省によれば、国土全体において水道水を安全に飲める国は世界に9つしかない、フィンランド・スウェーデン・アイスランド・オーストリア・ノルウェー・デンマーク・オランダ・ニュージーランド、日本である(p108)
・日本の国土面積は37.8万km2だが、EEZ(排他的経済水域:自国の基線から200海狸(370km)範囲における海洋資源の探査、開発を独占的に行使できる区域)は、447万km2と国土面積の12倍に相当する(p110)
・オーストラリアとブラジルが鉄鉱石の価格の下落のリスクを取りながらも増産をやめないのは、増産によって世界シェアを増大し、寡占化を進めることが狙いである。サウジアラビアが原油の増産を続け、原油価格を下落させたことで一時はアメリカのシェルオイル業者が倒産したのと同じ構図である(p121)
・1989年のマルタ会談によって冷戦構造は終結し、これによって東西交流が進み、西側諸国はロシアなどからレアメタル輸入が可能になり、南アフリカから輸入する必要がなくなり、アパルトヘイトに対する経済制裁は強まった。ついに1991年、アパルトヘイト政策の撤廃を宣言した、1994年には全人種が参加した初めての選挙が行われ、マンデラが大統領になった(p126)
・ノルウェーは1524年からデンマークと同君連合、1814年からはスウェーデンとの同君連合になり1905年まで続いた、実は400年近くの連合状態から自由を勝ち取った、そのためノルウェーは愛国心が非常に強い、他人から支配されるのを嫌う気質がある(p144)
・オーストラリアは鉄鉱石と石炭を1箇所に集めて鉄鋼業を起こそうとしても、鉄山と炭田の物理距離が大きく、陸上輸送がものすごくコスト高となるので、製造業が主力になりにくい。多くの日本人が移住して最低賃金水準が高く(日本の2倍)物価が高い、外国企業が進出して成功した例がほとんどない、吉野家やスタバも撤退、売却している(p185)
・土地も資源もない日本がなぜ経済大国になれたのか、要因は、教育水準の高さ、そして人口の多さである(p221)
・完結出生児数とは、結婚からの経過期間が15−19年を数える夫婦について、最終的に何人の子供をもうけたかを平均した数で、既婚女性限定の合計特殊出生率である、1972年から2002年までは、2.2を維持していた、2005年に2.09, 2010:1.96, 2015;1.94(参考:2021年:1.90)既婚女性が産む子供の数はそれほど極端に減っていないが、少子化進行の背景には、「生涯未婚、子供は一人だけ」の層が徐々に増えている構造がある(p271)