・第二次世界大戦前は、ソ連は、日米英独の四大国を敵に回して、いつ滅びてもおかしくない状態であったが、スターリンは、日米と英独の戦争を煽って、共倒れのように潰し合いをさせて見事に生き残った(p20)
・ロシアの中心は、欧州部分、ルーツをたどれば3つの国になる。ロシア=ノヴゴルド+キエフ+モスクワ(p23)
・東ローマ帝国は1453年に滅んだことになっているが、第四回十字軍によって1204年に崩壊した。それまでキリスト教世界の頂点は、コンスタンチノープルであったが、バチカンに移った。ローマ帝国の分裂から800年、西が東に勝った最初(p25)
・東ローマ皇帝は、コンスタンティノポリス総主教に優越する東方正教(オーソドックス)の長、ギリシア・ロシア・ブルガリア・セルビア等、国ごとに分かれているが仲間(p28)
・オスマントルコ帝国(現在では40カ国に跨る)は、1529年の第一次ウィーン包囲作戦で神聖ローマ帝国を、1538年には欧州連合軍を鎧袖一触した、それほど強かった(p31、53)
・30年戦争当時、カトリック陣営は、バチカン・神聖ローマ帝国(オーストリア・ハプスブルク家)・スペイン、プロテスタント陣営は、オランダ・スウェーデン・デンマーク・イングランドに分かれた。戦争は、カトリックのフランスがプロテスタントについて決着した。これが最後の宗教戦争となった(p36)
・徳川幕府の鎖国は、ポルトガルやスペインと絶交し、オランダ寄りの中立宣言をしたことに、欧州がだれも異を唱えられなかったことにある(p64)
・日本が英露代理戦争に巻き込まれることになったので、ほどほどの新興国であるアメリカと真っ先に条約を結んだ(p104)
・1861年にロシアが対馬に居座って港の租借を要求した、そこでロシアのライバルであるイギリスを頼った、その結果、ロシアは半年に及ぶ占領を切り上げた(p105)
・オーストリアは、普墺戦争(七週間戦争)で負けたが、ドイツ帝国の建国さえ認めれば領土、賠償金も不要という寛大な講和に同意した(p113)
・日露戦争後に、南満州は日本の勢力圏となり、大日本帝国に喧嘩を売れる国はなくなった。セオドアルーズベルトは、日本に勝つには、イギリス海軍とドイツ陸軍が必要だろう、と言った(p135)
・ウェストファリア体制は、文明国間の法であり、非文明国には適用されない。これをひっくり返したのが日露戦争。このルールが変更されたのが、第一次世界大戦(p167)
・二つの世界大戦は総力戦、そして大国が滅ぼされる時代になった。第一次大戦では、ドイツ帝国とオーストリアハンガリー帝国、ロシア帝国が滅ぼされた(p167)
・1933年に日本とドイツが国際連盟から脱退、34年にはソ連が加盟した(p194)
・米英の二次世界大戦の目的は、ヒトラーに侵略された東欧の解放、中国市場で権益を獲得する、であったが、いずれもスターリンに取られた(p215)
・イギリスは、ドイツとの本土航空戦では勝利し、ブリテン島に上陸させなかったが、植民地をすべて失い、戦後10年経過しても配給生活が続いて、フランスやイタリアよりも経済の立ち直りが遅かった(p216)
・朝鮮半島の39度線(38度線ではなない)こそが、大陸勢力と海洋勢力の国益がぶつかる地政学的な生命線である(p220)
・ファシズムとは、党が国家の上位にある体制、つまり、一国一党である。ナチスもそうであった(p227)
・1991年12月、エリツィンは、ウクライナとベルラーシを誘って、ソ連邦からの離脱を宣言した。これに8つの共和国が追随して、ソ連はあっという間に消滅した(p244)