・日本の問題は、1945年以降、有効に機能してきた「戦後システム(=軍事的敗北を経済的勝利に変える)」が、北朝鮮というむき出しの脅威には対応できなかったことにある(p10、16)
・日本の400年を見てみると、そのシステムが危機に直面するたびに、新たに包括的なシステムに更新してきたこと。これは世界でもあまり例を見ないこと(p11)
・日本の近代化は、軍事を自らのアイデンティティとしていた侍が、自分たちの特権を否定する近代的な軍隊への転換を主導したことは画期的である。これを理解できなかった、西郷隆盛のような脱落者を出しながらも成功した(p14)
・韓国は、北朝鮮問題に対する当事者意識、国防への責任意識をまるで持ち合わせておらず、ビジネスだけに関心を示している(p42)
・戦争で守る原則とは、1)常にアクションを仕掛ける、2)即興性を恐れない、3)リスクをとる(p67)
・核兵器の使い道は、相手の核兵器の使用を抑止すること、それを使うと相手も使い自国は破滅する、と考えてくれるのが前提(p73)
・現在の特殊部隊が優遇されるのは、戦争による犠牲者を受け入れられないことに起因する、これにより戦争は長引き、コストは浪費する(p84、138)
・ローマ帝国が得意としたのは包囲戦であった、包囲技術の優秀さと兵站面での優位に立つと、敵の食糧が尽きるまで待つことが可能であった。その現代版が、貿易禁止・武力封鎖となる(p116)
・新しい「地経学」の時代は、経済がその紛争の最大の原因だけでなく、その紛争に使われる唯一のツールとなる(p155)
・平和は敗者が負けを認めないと訪れない、なのでパレスチナ戦争は続く(p182)