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40歳からは自由に生きる 生物学的に人生を考察する (講談社現代新書)

40歳からは自由に生きる 生物学的に人生を考察する (講談社現代新書)の写真

・生物学的には自然寿命を超えた40歳以降はいわば「おまけ」のようだと分かります「おまけ」があることに感謝するのなら、自らの規範に基づいて自分自身の人生を生きることが、言い換えれば、社会の束縛や拘束から少しでも自由になって自分の欲望を解放しながら面白く生きることが40代以降の人間に求められる生き方だと思う(p13)40歳以上生きられるのは、医療の発達、食生活の改良、野生生活との決別のおかげである(p15)

・生物も放っておかれれば、エントロピーが増大して無秩序な状態になるところだが「できるけどやらない」という禁止ルールによってエントロピーをいわば逆向きに回して、制限を加えることによって秩序を保っている(p19)

・自動運転の車にも、ロボットにも逆立ちしたってできないのは「自分で自分を作り出す」ということ、この能力は生物だけが持つ特性である。人間の皮膚は1ヶ月で新しい細胞と変わる、骨は10年間で新しい細胞に置き換わる、同様のことが体内のあらゆる場所で起きている、つまり10年前と今とは違うもので構成されているが、自分という個体は自分であり続け、自己同一性を保ち続けている(p21)

・かけがえのない自分を追求したいと思うのなら、社会の規範とは別の自分自身の行動や生活のための規範、つまり、他人からの押し付けでもなく、できあいの見本のような人生観などでもない、自分自身の規範を作ることである(p32)重要なのは、たまに規範を逸脱すること(p33)

・細胞分裂の回数の限界と、それに伴う寿命も決まり、これを「ヘイフリック限界」と言い、これは種によってほぼ一定である。人間の場合は50回ほどなのでせいぜい100歳を超す程度である(p40)

・好きでもないのに無理して青背の魚を食べる必要はない、危険なのは体にいいからと、同じ食品を毎日食べ続けること、色々な食品を日替わりで満遍なく摂取する方が健康被害を避けられる(p47)

・無駄を廃してなるべく効率よくすることは、そのやり方が環境にあっている時は強いけれど、一度変換が起きるとガタガタになってしまう(p72)

・カンブリアの大爆発(5.4-4.9億年前)により生物が一斉に出現した、三葉虫類や脊椎動物が生まれた、オルドビス紀には魚類、シルル紀には水中から植物、昆虫が陸に上がってきた、デボン期には両生類、石炭紀にはシダ類が生い茂り、堆積して石炭ができた、爬虫類が生まれた、三畳紀に哺乳類が生まれた(p111)

・人は二回死ぬ、一回目は心臓が鼓動を止めて脳の神経細胞を止めた時、二回目はその人を覚えている人が一人もいなくなった時(p114)

・人類の特徴は「直立二足歩行」である、これがあったから、大きな脳・言葉を話す能力が獲得できた(p117)脳が大きくなったのは肉食のおかげ(p118)さらにノンコーディングDNA が消滅したことで、脳の細胞分裂に抑制が利かなくなりチンパンジーの3倍もの大容量の脳を持つようになったのだろう(p120)

・ネアンデルタール人が絶滅したのは、欧州という寒冷地にいたこととともに、言語能力が未発達のためうまく狩りができず食料不足によって滅亡した(p126)

・気候変動などによる大量絶滅は、先カンブリア時代末期、オルドビス紀、デボン紀、ペルム紀(石炭紀のあと:95%消滅)、三畳紀、白亜紀の末期の6回である(p128)

・江戸時代の四大飢饉は、寛永・享保・天明・天保であり、いずれも寒冷化の時期に起きて、冷害と凶作で多くの人が餓死した(p129)1993年の平成の米騒動を引き起こした冷夏は、その2年前の1991年のフィリピン、ピナツボ火山の噴火が原因であった(p131)

・21世紀に入ってからは地球の気温は平均で0.07度ほど下がっていることが示されている、シロクマはこの10年間で増えている、温暖化の現象と言われるのは、大都市部のヒートアイランド現象(ローカルウォーミング)である、同じ東京でも三宅島、八丈島は100年間平均気温は変わっていない(p133)

・自分で規範を作る場合の3つのポイント、1)日常生活を律する規範、2)人生の目的や目標を定める規範、3)他人との関係をどう構築するかという規範(p213)

・癌で死ぬかどうかは、早期発見かどうかではなく、その悪制度によって決まる(p220)

2022年11月15日読了