・中国の法律が世界標準と違うかどうか、違わないから改革開放ができていて外国企業が生産拠点を中国における、中国の民法は日本の民法以上に西洋の民法の丸写しと言われる。違うのは、立法権と裁判権である、立法権は全国人民代表大会が立法権を持っていることになっているが、全人代の常務委員会をひらけば法律を随時制定できる。中国では裁判所にも党委員会があって、党の指示に従う(p25)
・マーケット横断的にプラットフォームを作っているAmazonの方が、コンビニを基点にしている宅配3社よりも進んでいる、これにより東京一極集中が時代遅れになる、東京は情報の中心で、物流の中心で集積効果があったから、これからは東京が縮小し全域に分散する、ホワイトカラーはいらなくなる(p33)
・自由貿易を進めれば、最終的には賃金が均等になる、貧富や格差の問題が解消する、裏を返せば全員が等しく貧困になる(p37)代替可能な労働については賃金が均等化する(p38)
・アメリカや中国には、日本と違って試作ができる町工場は沢山ないかもしれないが、試作と実用化のシステムは持っていて、それなりに強い。アメリカが基礎技術を産業に結びつけるのが得意なのはこういう理由、中国も得意になってきている。共産党が一声で、資金・技術・人材を集めることができるから(p40)
・儒学には身分がない、日本には身分の壁があったが、でもないのが正しい。日本で儒学を勉強した農民や町人は、感動した。儒学を学ぶ限り、武士も農民も町人もない、彼らは教える側になって、先生と呼ばれ武士や大名に抗議する、これは身分社会ではあり得ない(p50)
・日本もアメリカもロシアも、どこの国も同じ、何時間働いたら過労死する、ではなく「何時間働いても過労死しないように健康管理する」そういう世界もある(p57)
・官僚の教育では、何かを誤魔化したい時には「体言止め」を使えと徹底的に叩き込まれる、体言止めには、文章をぼやかす作用がある(p64)
・核融合が国際協力できるのは、軍事技術じゃないから(p97)核融合炉は電気を作るだけで従来の送電網につけて終わり、風力発電や太陽熱発電所を作るという余計な設備投資は不要、20年程度は、これ以上地球を暖めないためには有益な投資、再生可能エネルギーは核融合が実用化するまでの「つなぎ」(p99)
・2040年までに四つの分野で大きな変化が起きる、1)AI(人工知能)、2)ネットワークの連結、3)分散処理、4)デジタル(人と物と情報が結合)である(p120)
・戦争とは、暴力によって当方の意思を相手に押し付けること(=講和条約を結んで当方に有利な条件を飲ませる)これが戦争の目的であって、戦闘で勝ったり負けたりはどうでも良い(p129)
・山は人々を遠ざけ、海と川は人々を近づける、この「山と海のテーゼ」は現代においても適用可能、チェチェン戦争でロシアが、シリア戦争・アフガン戦争でアメリカが、なぜこれらの国を攻略できなかったかといえば、山を越えられなかったから、山の地政学が見直されるようになった(p140)
・機関銃は日露戦争で猛威を発揮した、各国の観戦武官はその様子を本国に伝えた、塹壕・鉄条網・機関銃の組み合わせで、前線を突破されないことがわかった、こうして防御力が強まると、攻撃力は相対的に弱まる。主力決戦ができなくなり、前線は均衡するので戦争が長期化した、こうして戦争は総力戦になった、これを突破するために工夫された兵器が「戦車・飛行機・毒ガス」これにより戦争の姿を変えていくことになる(p143)
・中国から見ると、実効支配できていない領域を追加的に手にする可能性がある台湾よりも、すでに実効支配できている領域を失うかもしれないウイグルの方が大きな問題である、中国としてはウイグルにエネルギーをかけないといけない、しかしアメリカは予算を取るために台湾問題を大きく取りざたす事情がある(p175)
・文化はローカルなもので、言語と結びつき、民族や自然環境、伝統、歴史、風俗と結びつく生活スタイルである、文明は、それを束ねたもの。例として、イスラム教、多くの人がイスラム世界を構成している、幾つもの文化を束ねて文化の上のレベルとなる、普遍的な価値を掲げる、正典(=考え方と行動様式の規準)を持っているのも共通点(p193)