・17世紀中ころにロンドン市民を対象に行われた最古の平均寿命の調査では、わずか18.2歳であった(p18)
・環境が自然に復帰した例は極めて例外的、15世紀のアンコールワットの都市放棄、16世紀のマヤ文明の衰退ののちに森林回復、14世紀にペストにより無人になったヨーロッパの農村が森林に戻った例、朝鮮戦争後に設定された非武装地帯等(p34)
・コロンブスは1492年に到着した後に39人の水夫をイスパニョーラ島に残して帰ったが、1年後に戻ると全員が殺されていた(p45)
・イスパニョーラ島にはコロンブス以前には50万人住んでいたが、植民地化されてから27年後には1.1万人、翌年天然痘が流行してから3000人、40年後には数百人(p47)
・東アフリカの主食であるウガリの原料が、次第に土着のヒエ、アワから、トウモロコシに変わったがトウモロコシは干ばつに弱く、飢饉が発生した(p53)
・アフリカ人の自作農を賃金労働者追い込むために、現金で払う必要のある住宅税と人頭税を導入した、ケニアの人口は1902年の400万人から1921年には250万人(p55)
・燃料(木材)の不足から、16世紀にはフランス国内に460あった製鉄所に対して、燃料消費量を6分の1にする布告がだされ、1789年の調査では鉄生産量が14%に落ち込んだ(p62)
・徳川家康も大量の木材を消費したが、秀吉との相違は、木材生産でもっともコストのかかる輸送の改善と、森林資源の保全につとめたこと(p80)
・最古の森林統計の1891年の森林面積と現在を比較すると、ほぼ50%増えている、燃料や国産建材への依存が大きく減ったことが原因(p80)
・最初に家畜化されたのは羊、その後に、ヤギ、遅れて牛、共通の利点としては、エサが人間の食料と競合せずに肉やミルクが供給できるので、6500年前に競合する豚が家畜化された(p89)
・古代都市が崩壊したのは、紀元前2700年には1ヘクタール2トンの小麦収量が、同1700年には0.7トンになったから(p90)
・1934~36年の干ばつで、大平原の農耕地の80%が被害を受けて、そのうち15%が完全に砂漠になった、それはアリゾナ西部からユタ、カリフォルニア東部、ネバダ州(p100)
・1959~61年の3年間で中国で多数の餓死者が出たのは極秘であったが、1982年に行った人口調査から判明、安徴省では1959年の3.1%増加が、60年にはマイナス57%(p109)
・北米のタラ漁は、奴隷労働(砂糖、煙草等)により成立していなかったので、奴隷制度の批判が起きた(p123)
・大型動物では群れの3割が無差別に殺戮されると再生率を上回って絶滅が起こり得る、4年に1頭しか子供を生まないマンモスは特に弱い(p144)
・ペストによる人口急減から荘園領主と農民の力関係が逆転して、年貢を払っていた農民が逆に賃金をもらって農耕するようになった、賃金の高騰から農地を賃貸、払い下げするようになり、中世社会を破壊させる力となった(p184)
・スペインのコルテスは実はアステカ軍に撃退されて敗走寸前であったが、スペイン軍からの天然痘により救われた(p188)
・北アメリカや欧州の古い樹木の年輪からは、536年以来23年間にわたって生長がとまったと読み取れる(p193)
・東北で奥州藤原氏が栄えたころは人口10万人であり、京都に並ぶ大都市、この繁栄はコメと砂金、コメができるほど気候は温暖であった(p202)
・1783年による浅間山の噴火は噴出物は4億トン、アイスランドのラーキ山は340億トン(p203)